400年の時を超えた「現存天守」
築城は南北朝時代の武将・赤松則村・貞範父子にまで遡ります。羽柴秀吉が一時居城したのち、関ケ原の戦いの軍功で入城した池田輝政が大改修を行い、慶長14年(1609)に五重六階、地下一階の大天守を完成させました。
赤松氏の時代以降、13氏・48代が城主を務めてきましたが、大きな戦火を受けることなく、大天守・小天守・櫓・門など国宝8棟、重要文化財74棟もの建造物が現存する、世界でも稀有な木造建築群です。急な階段や太い梁、随所に残る職人技の跡が、この城を単なる観光地ではなく「生きた歴史」たらしめています。大天守・小天守など8棟が国宝、74棟が重要文化財に指定されています。
迷宮のような防御の美学
魅力は外観の美しさだけにとどまりません。城を囲む防御線を三重の螺旋状に巡らせた複雑な縄張、複雑に折れ曲がる通路や門、矢狭間や石落しといった軍事設備が城全体に張り巡らされ、精巧な迷路さながらの防御装置を成しています(脳内でタイムスリップして、攻める側・守る側を想像しながら歩くのもおもしろいです)。曲がりくねった通路をたどりながら天守を目指す体験は、姫路城ならではの醍醐味です。
訪れるベストシーズン

春は約1000本の桜が白亜の城を彩り、日本の春を象徴する風景が広がります。秋は紅葉との対比が見事で、いずれの季節も早朝の開門直後や平日を選べば、比較的混雑を避けやすくゆっくりと城の表情を味わえます。
また、城の隣には日本庭園「好古園」があり、あわせて訪れることで、より深く日本の美意識に触れることができます。
姫路城は、写真では伝えきれない「本物」の迫力を持つ場所。日本の歴史と職人技が息づく「白鷺城」の美しさを、ぜひご自身の目で確かめてください。
姫路城 施設概要
開城時間:午前9時〜午後5時(閉門は午後4時)
入城料金:大人(18歳以上)2,500円/小人(18歳未満)無料
電話番号:079-285-1146
定休日:12月29日~30日
アクセス:JR姫路駅・山陽姫路駅から徒歩約15〜20分。JR姫路駅北口から神姫バスに乗車し「姫路城大手門前」下車、徒歩約5分。

