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2026.09.15

仙厓や土牛、洋画まで!9月末~10月頭で終了の注目の展覧会【芦屋市立美術博物館、高野山霊宝館、福岡市美術館、山種美術館ほか】

最新の展覧会情報を網羅した、『和樂』本誌の連載企画「全国厳選! 美術展カレンダー」。芸術の秋を迎え、仏教美術や江戸絵画・日本画のほか、チェコやイタリアとの交流を今に伝える展覧会などが日本各地で開催されています。そのなかから、9月27日と10月4日に閉幕する、バラエティに富んだ6つの美術展をご紹介。会期が残り少ないので、お見逃しのないように!

芦屋市立美術博物館 ~9/27
「チェコ絵本の作り方―ボローニャ国際絵本展 受賞絵本から日・チェコ共作のコミックまで―」

「世界最高峰の絵本大国」とも称されるチェコ。
自国の文化を守り伝えるために、素朴さと洗練されたデザイン性を併せもつ芸術性の高い作品がつくられてきました。
本展ではチェコの児童書の歴史を振り返るとともに、海外でも注目を集めているチェコの絵本作家の最新鋭の創作を、原画やリトグラフ、デッサン、制作過程の資料などを通して紹介。
●観覧料(一般)1,200円

ミハエラ・クコヴィチョヴァー 『ジス・イズ・プラハ』 2015年 挿絵 (C)Michaela Kukovičová

芦屋市立美術博物館 DATA(和樂提携美術館)

住所:兵庫県芦屋市伊勢町12-25
電話:0797-38-5432
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館翌平日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://ashiya-museum.jp/

高野山霊宝館 ~9/27
第46回大宝蔵展「高野山の名宝~大集合!金剛峯寺の宝物~」

2024年に建造物として国の重要文化財に指定された金剛峯寺(こんごうぶじ)。
今回の大宝蔵展では、金剛峯寺の歴史と格式とともに伝えられてきた名宝を一堂に紹介しています。
注目を集めている「諸尊仏龕(しょそんぶつがん)」は空海が唐から請来したもの。
三分割した白檀材に、釈迦如来を中心にして諸菩薩などが細かく彫刻されていて見応えたっぷり。
龕(両扉)を閉じれば携帯が可能で、枕本尊とも呼ばれています。
●拝観料(一般)1,300円

高野山霊宝館 DATA(和樂提携美術館)

住所:和歌山県伊都郡高野町高野山306
電話:0736-56-2029
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:年末年始、展示替えのための臨時休館あり。
※クーポンは一般料金にのみ有効
公式サイト:https://reihokan.or.jp/

板橋区立美術館 ~9/27
館蔵品展「さっぱり こってり 江戸絵画」

多種多様な絵画が生み出された江戸時代。
江戸狩野(かのう)派の祖・狩野探幽(たんゆう)は、筆数を抑えて余白を生かした、軽みのある画風――端的に言えば「さっぱり」した表現で、ひとつの規範となりました。
一方、中国の花鳥画に倣った南蘋(なんぴん)派や、西洋の遠近法や陰影法を取り入れた洋風画には、濃厚な色調や細部への強いこだわりを感じさせる「こってり」とした作品が。
「さっぱり」と「こってり」。ふたつのキーワードを軸にして、江戸絵画の豊かさや面白さを伝える楽しい展覧会です。
ちなみに下の画像の田代忠国(たしろただくに)『貼交(はりまぜ)屏風』は、諸派の作品を描き入れて貼交風にした「こってり」作品です。
●観覧料無料

田代忠国 『貼交屏風』 歸空庵コレクション

板橋区立美術館 DATA

住所:東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251
開館時間:9:30~17:00 ※入館は16:30まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始。展示替え期間中に臨時休館あり
公式サイト:https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/

福岡市美術館 ~9/27
コレクション展 古美術「仙厓展 前期展示」

アイキャッチでも紹介している『犬図』。ひもで棒につながれ、「きゃふんきゃふん」となく犬。
しかしよく見れば棒は地面に固定されておらず、本当は自由に動けるはずなのに…。
日本最初の禅宗寺院である博多・聖福寺(しょうふくじ)の住職を務め、親しみやすい書画を通して禅の教えを人々にわかりやすく伝えた仙厓義梵(せんがいぎぼん)の有名な禅画です。
「博多の仙厓さん」と呼ばれ愛された仙厓の書画を紹介する展覧会。
クスリと笑ってほのぼのした後、大切なことに気づく、仙厓さんによる禅の奥深い世界をぞんぶんに。
会期中大幅な展示替えあり。
●観覧料(一般)200円

仙厓義梵 『犬図』 江戸時代・19世紀 福岡市美術館

福岡市美術館 DATA

住所:福岡県福岡市中央区大濠公園1-6
電話:092-714-6051
開館時間:9:30~17:30(7~10月の金・土曜日は~20:00)※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日・振替休日の場合は開館、その後の最初の平日休館)、年末年始
公式サイト:https://www.fukuoka-art-museum.jp/

京都国立近代美術館 ~10/4
日本イタリア国交樹立160周年記念・フォンタネージ来日150周年記念「フォンタネージ―イタリアの光・心の風景」

アントニオ・フォンタネージは、明治時代にお雇い外国人として来日したイタリアの画家。
トリノでも日本でも教え子たちから慕われた教育者ですが、その作品については、日本ではこれまであまり紹介されてきませんでした。
何度も同じ主題を取り上げながら、理想の風景を絵画にしようとしたフォンタネージ。
都市の忙しさや農村の労働に対する真摯(しんし)な眼差し、光と自然に対する貪欲な関心から生み出された美しい風景画の世界を紹介します。
弟子たちに「モティーフを高らかに歌わせよ!」と説いたという、画家としての真摯な姿が作品から見えてくるよう。
●観覧料(一般)2,000円

アントニオ・フォンタネージ 『朝』 1855~58年 トリノ市立近現代美術館 画像提供/トリノ博物館財団 GAM – Galleria Civica d’Arte Moderna e Contemporanea, Torino. Courtesy Fondazione Torino Musei

京都国立近代美術館 DATA

住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
電話:075-761-4111
開館時間:10:00~18:00(金曜日は~20:00) ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝休日の場合は開館、翌平日休館)
公式サイト:https://www.momak.go.jp/

山種美術館 ~10/4
「【開館60周年記念特別展2】奥村土牛―名作でたどる100年のあゆみ―」

清らかで美しい土牛の名品を一堂に

日本画家・奥村土牛(おくむらとぎゅう)は、画業の初期から山種美術館創立者・山﨑種二(やまざきたねじ)と深く親交を結びました。
その縁から、山種美術館には全135点という国内屈指の土牛コレクションが所蔵されています。
開館60周年を記念したこの特別展では、瀬戸内海の鳴門(なると)の渦潮を描いた『鳴門』や、京都・醍醐寺(だいごじ)のしだれ桜に「極美」を感じて制作した『醍醐』をはじめ、活躍の舞台であった院展への出品作を多数含む代表作を一堂に展示。
土牛が温かい眼差しを向けた愛らしい動物や花の作品も必見。(本文中の作品はすべて山種美術館蔵)
●入館料(一般)1,500円

奥村土牛 『水蓮』 昭和30(1955)年 絹本・彩色 山種美術館

奥村土牛 『鳴門』 昭和34(1959)年 紙本・彩色 山種美術館

山種美術館 DATA(和樂提携美術館)

住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌火曜日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.yamatane-museum.jp/

◆『和樂』「全国厳選! 美術展カレンダー」とは?

『和樂』本誌では、発売期間中に全国で行われている展覧会を、作品情報とともに紹介しています。掲載しているのは全国の著名な美術館・博物館。お目当ての展覧会を見に、また旅先での美術館巡りなどで、ぜひともご活用いただきたい【和樂 提携美術館】の優待券を毎号お届けしています! 詳細は本誌でご確認ください。

【和樂 提携美術館】

山形「土門拳写真美術館」、茨城「笠間日動美術館」「徳川ミュージアム」、群馬「原美術館 ARC」、千葉「千葉市美術館」、東京「永青文庫」「太田記念美術館」「菊池寛実記念 智美術館 ※11月13日まで展示室修繕のため休館」「五島美術館」「サントリー美術館」「泉屋博古館東京」「東京ステーションギャラリー」「パナソニック汐留美術館」「三井記念美術館」「三菱一号館美術館」「森美術館」「山種美術館」、神奈川「岡田美術館」「川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文夫コレクション~」「ポーラ美術館」、長野「軽井沢千住博美術館」「サンリツ服部美術館」「日本浮世絵博物館」、静岡「MOA美術館」、京都「泉屋博古館」「福田美術館」「細見美術館」、奈良「松伯美術館」「大和文華館」、和歌山「高野山霊宝館」、兵庫「芦屋市立美術博物館」、島根「足立美術館」(都道府県別・五十音順)

※本記事は雑誌『和樂(2026年8・9月号)』、『和樂(2026年10・11月号)』の転載です。美術館の入館料は、特に明記のない限り税込表示です。
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和樂web編集部


取材・文/小竹智子 構成/剣持亜弥、鈴木智恵(和樂)
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