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2026.07.06

会期は残りわずか! 7月の注目展覧会。【サンリツ服部美術館、笠間日動美術館、五島美術館、東京国立博物館ほか】

気になる最新の展覧会情報を網羅した、『和樂』本誌の連載企画「全国厳選! 美術展カレンダー」。そのなかから、2026年7月に会期終了を迎える、見逃せない展覧会をご紹介します。超有名建築家・ガウディから、97歳のちぎり絵作家、アイルランドから里帰りした日本美術、茶の湯の名品、現代アートなど、まさに多士済々。『はらぺこあおむし』のミュージアムグッズも要注目です!

21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3 ~7/12
「ガウディ:未来をひらく窓」

『カサ・バトリョの窓』(C)Pere Vivas / Triangle Books スペイン・バルセロナにある、ガウディがリノベーションしたユネスコ世界遺産の住宅建築「カサ・バトリョ」。ここでは6月1日~30日に、入場無料イベント“YKK AP×Casa Batlló Gaudí Windows Nights”を開催。

【出かけてナンボ!のオススメ体験】スペインと日本で、同時期に開催!

世界的な建築家、アントニオ・ガウディの没後100年の今年は、さまざまな記念展が開催されています。
その熱気と、ガウディのすごさを日本でも感じることができるのが、窓メーカーとして知られる「YKK AP」が主催する「ガウディ:未来をひらく窓」展。
先行するスペイン・バルセロナの展覧会(~10月25日)では、ユネスコ世界遺産のガウディ建築「パラウ・グエル(グエル邸)」全館で、建具やステンドグラス、窓などを展示し、イベントも多数。
卓越した創造性や革新性が多角的に紹介されています。

『パラウ・グエルの内観』(C)Palau Güell – Diputació de Barcelona ガウディ建築の“粋”を集めたパラウ・グエル(グエル邸)をメイン会場として、窓に関する研究成果を展示。

続く東京展は、バルセロナ展と同コンセプトながら、「21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3」の空間を生かした独自の構成を予定。
公式サイトやインスタグラムで展示情報の定期的な発信が行われ、富山での巡回展の予定も。
憧れのガウディ建築を身近に感じる絶好の機会です!
●入場無料

左/『バルセロナ展メインビジュアル』 ガウディ・イヤー、UNESCO-UIA 世界建築首都、日本・カタルーニャ交流年の公式プログラムとしても注目の的。
右/『東京展メインビジュアル』 バルセロナへ行かなくても、ガウディのすごさを体感することができます! 展覧会に合わせて出版される『ガウディ:未来をひらく窓(Gaudí: Windows on the Future)』(Triangle Books)は必買!


21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3での展覧会の様子。(C)小野寺宗貴

21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3 DATA

住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
開催時間:10:00~19:00
アクセス:都営地下鉄大江戸線・東京メトロ日比谷線「六本木」駅、東京メトロ千代田線「乃木坂」駅より徒歩5分。
問い合わせ先:YKK AP お客様相談室 0120-20-4134 
展覧会公式サイト:https://www.ykkapglobal.com/ja/satellite/window-future/gaudi/

サンリツ服部美術館 ~7/12
「花をうたえば 花を愛でる日本の人々」

日本美術に咲き誇る花々に心癒やされる
香り高い梅を称えた和歌を書した平安時代の古筆である重要美術品の伝 紀貫之(でん きのつらゆき)『高野切(こうやぎれ) 第一種』や、箱を覆うように秋草が表された室町時代の『秋野蒔絵手箱』、色彩豊かに四季の草花を描いた尾形光琳(おがたこうりん)『牡丹図』など、「花」をテーマに、コレクションから名品・優品を紹介。
文学や絵画、工芸など、あらゆる表現において花を取り上げてきた、日本人の美意識に感銘を受けます。
同時開催の「私室に飾る 私室を描く」では、プライベートな部屋という視点で、ラウル・デュフィの作品などを展示。
●入館料(一般)1,100円

サンリツ服部美術館 DATA(和樂提携美術館)

住所:長野県諏訪市湖岸通り2-1-1
電話:0266-57-3311
開館時間:9:30~16:30
休館日:祝日を除く月曜日、展示替え期間、年末年始 ※展示により異なる場合あり
公式サイト:https://sunritz-hattori-museum.or.jp/

笠間日動美術館 ~7/20
「97歳セツの新聞ちぎり絵 原画展」

遊び心あふれるチャーミングな作品世界
今年で97歳になる木村セツは、90歳からちぎり絵制作を始め、今も身近な品々を題材にして新たな作品を生み出し続けています。
その緻密(ちみつ)さと写実性は、新聞でできているとは思えないほど。
特に熱々の鍋焼きうどんやカラッと揚がったエビフライなど、作品の大半を占める食べ物のちぎり絵は、温度やにおいまで感じられ、思わず「おいしそう!」と感嘆するはず。
最新作を含めた約180点を展示。
●入館料(一般)1,300円

木村セツ 『鍋焼きうどん』 2025年 (C)Setsu Kimura

木村セツ 『いたずら猫のフクちゃん』 2022年 (C)Setsu Kimura

笠間日動美術館 DATA(和樂提携美術館)

住所:茨城県笠間市笠間978-4
電話:0296-72-2160
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始
公式サイト:https://www.nichido-museum.or.jp/

五島美術館 ~7/20
館蔵「陶芸展 時代を超えた珠玉のやきもの」

日本・中国・朝鮮の名品を存分に
五島美術館が誇るやきものの優品を一堂に。中国の青磁、青花や五彩、茶の湯の美意識に適(かな)った朝鮮時代や桃山時代の茶陶など、約80点が並びます。
古田織部(ふるたおりべ)が「今後これほどのものはないと思う」と手紙を添えた『古伊賀水指 銘 破袋(こいがみずさし めい やぐれぶくろ)』の堂々たる存在感に圧倒され、最高級の青磁をつくっていた中国・龍泉窯(りゅうせんよう)で焼かれた『青磁鳳凰耳瓶(せいじほうおうみみへい)(砧青磁〈きぬたせいじ〉)』の豊潤な色合いにうっとりします。
●入館料(一般)1,100円

五島美術館 DATA(和樂提携美術館)

住所:東京都世田谷区上野毛3-9-25
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.gotoh-museum.or.jp/

東京国立博物館 ~7/20
特別企画「アイルランド チェスター・ビーティー・コレクション 絵巻と絵本のたからばこ」

アイルランドの首都・ダブリンにある文化施設「チェスター・ビーティー」から、貴重な物語絵が里帰り。
緻密な表現に目が釘付けになる狩野山雪(かのうさんせつ)の傑作『長恨歌(ちょうごんか)絵巻』をはじめ、大画面が贅沢な『源氏物語絵巻』、色黒の弁慶と色白の源義経が登場する『武蔵坊(むさしぼう)縁起絵巻』、迫力満点の『酒呑童子(しゅてんどうじ)絵巻』、そして伊藤若冲によるモノクロームの版画巻『乗興舟(じょうきょうしゅう)』も。
日本とアイルランドの文化交流にも思いを馳せたい。
●観覧料(一般)1,000円

『酒呑童子絵巻』(巻下、部分) 江戸時代・17世紀 チェスター・ビーティー Images courtesy of the Trustees of the Chester Beatty Library, Dublin.

東京国立博物館 DATA

住所:東京都台東区上野公園13-9
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9:30~17:00(東博コレクション展は金曜日・土曜日は~20:00) ※入館は閉館の30分前まで。 ※特別展は展覧会ごとに異なる。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝休日の場合は開館、翌平日休館)、年末、その他臨時休館あり
公式サイト:https://www.tnm.jp/

大阪中之島美術館 ~7/20
「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。―森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ―」

「なにものかに扮するセルフポートレイト写真」を発表し続ける森村泰昌、旅の守り神『SHIP’S CAT』シリーズで知られるヤノベケンジ、女性をテーマにした写真作品のほか舞台作品でも注目のやなぎみわ。
世界で活躍する3人の現代作家がそろうかつてない展覧会。多数の新作が発表されます。
これまでさまざまな場面で交錯してきた3人の初の共同制作もお披露目されるという見逃せない機会に。
●観覧料(一般)1,900円

森村泰昌 『M式・大阪八景/通天閣の前でバルドーもどき』 2026年

ヤノベケンジ 『稲妻絵画』(イメージ図) 2026年

大阪中之島美術館 DATA

住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
電話:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター・なにわコール)
開場時間:10:00~17:00 ※入場は16:30まで。
休館日:月曜日(展覧会により異なる)。年末年始
公式サイト:https://nakka-art.jp/

東京都現代美術館 ~7/26
「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」

【買いたい! ミュージアムグッズ】思わず顔がほころぶ「あなあき」図録

ページごとに紙のサイズが変わり、あおむしの食べた跡が穴で表現されている楽しい絵本『はらぺこあおむし』。
その作者であるエリック・カールの回顧展の図録となれば…はい、ちゃ〜んと表紙があおむしにかじられています!
絵本の中であおむしが食べたものにちなんで、カラーは「はっぱ(緑)」と、限定で「りんご(赤)」「オレンジ(黄)」もあり。
ポップながら、タイトルロゴは洋書風のおしゃれデザインなのもエリック・カールっぽい。
国内外の専門家による論文を収録した、見て楽しい、飾ってかわいい、読んで面白い図録です。欲しい!

2,970円(税込)A4変形サイズ、224ページ 「あなあき」ハードカバー コデックス装+スイス装 ※写真はイメージです。※「りんご(赤)」「オレンジ(黄)」は数量限定につき、完売次第販売を終了いたします。※各色とも内容は同一です。※福岡、大阪会場での限定カラーの取り扱いは未定です。

東京都現代美術館 DATA

住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
電話:03-5245-4111
開館時間:10:00~18:00 ※展示室入場は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.mot-art-museum.jp/
展覧会公式サイト:https://ericcarle2026-27.jp/

◆『和樂』「全国厳選! 美術展カレンダー」とは?

『和樂』本誌では、発売期間中に全国で行われている展覧会を、作品情報とともに紹介しています。掲載しているのは全国の著名な美術館・博物館。お目当ての展覧会を見に、また旅先での美術館巡りなどで、ぜひともご活用いただきたい【和樂 提携美術館】の優待券を毎号お届けしています! 詳細は本誌でご確認ください。

【和樂 提携美術館】

山形「土門拳写真美術館」、茨城「笠間日動美術館」「徳川ミュージアム」、群馬「原美術館 ARC」、千葉「千葉市美術館」、東京「永青文庫」「太田記念美術館」「菊池寛実記念 智美術館 ※2026年秋(予定)まで展示室修繕のため休館」「五島美術館」「サントリー美術館」「泉屋博古館東京」「東京ステーションギャラリー」「パナソニック汐留美術館」「三井記念美術館」「三菱一号館美術館」「森美術館」「山種美術館」、神奈川「岡田美術館」「川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文夫コレクション~」「ポーラ美術館」、長野「軽井沢千住博美術館」「サンリツ服部美術館」「日本浮世絵博物館」、静岡「MOA美術館」、京都「泉屋博古館」「福田美術館」「細見美術館」、奈良「松伯美術館」「大和文華館」、和歌山「高野山霊宝館」、兵庫「芦屋市立美術博物館」、島根「足立美術館」(都道府県別・五十音順)

※本記事は雑誌『和樂(2026年6・7月号)』の転載です。
※美術館の入館料は、特に明記のない限り税込表示です。
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和樂web編集部


構成/剣持亜弥、鈴木智恵(和樂)
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