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Craftsmanship

2024.09.30

素朴で慎ましやか。心も体も温まる盛岡の民藝品【民藝の息づく街を訪ねて・盛岡編その4】

民藝の息づく街を訪ねて・盛岡編第4回は、前回に引き続き盛岡の東北民藝に出会う街歩き旅です。

「民藝の息づく街を訪ねて」シリーズ一覧はこちら

盛岡の民藝や手仕事はこんなに個性豊かです

東北民藝の聖地という名にふさわしく、これだけ幅広いバリエーションの民藝や手仕事がそろう街は、全国を見渡しても、そうはありません。東北地方は冬が長く、農民たちが農閑期を利用して手工業に従事してきたことから、職人の技術が発展しました。厳しい気候や交通の不便のもとでも、人々がつくったものは、素朴で慎ましやか。そんな日用品に柳宗悦も魅了され、「民藝の宝庫」と評したといいます。盛岡の代表的な民藝や手仕事は、確かに、並べてみると心が温まるものばかり。

「釜定」の南部鉄瓶と鳩のオーナメント

前身が鉄瓶店だっただけに、種類は驚くほど豊富。自分らしいサイズやデザインを見つけたい。朝のコーヒーやお茶をワンランク上にする南部鉄瓶(秋の実霰)52,800円/釜定 右/インテリアになる南部鉄器もあります。アートのように飾りたいオーナメントは、先代が生み出したもの。海外での人気も高いそう。鉄器オーナメント(鳩)4,180円/釜定

「ホームスパンハウス 盛岡店」のホームスパンの手織りマフラーとマスクケース

左/伝統的な手法でつくられたマフラー。手つむぎ糸、かつ手織りで仕上げられた、今では貴重なもの。襟元でくるりと巻ける、コンパクトなサイズ。マフラー14,300円/ホームスパンハウス 盛岡店 右/毎日の生活が少しだけハッピーに。色とりどりでどれを選ぶか迷っちゃう! 今の時代に必要なマスクケースも、ホームスパンで製作。挟むだけのデザインなので、状況が落ち着いたらほかの用途にも! 各¥1,760/ホームスパンハウス 盛岡店

その気候が、本場スコットランドに似ていることから発展したとされる、ホームスパン。発祥は明治時代後半と、歴史は浅いほうだが、盛岡民藝を語るには外せない貴重な文化。マフラー各14,300円/ホームスパンハウス 盛岡店

左/釜定 右/ホームスパンハウス 盛岡店

【店舗情報】釜定

かまさだ
盛岡の伝統工芸品である南部鉄器。現代の生活にも合う南部鉄器を開発してきた「釜定」。初代から現在の3代目の当主までが生み出した、さまざまなデザインの鉄器は洗練されており、国内外問わず高い人気を誇る。鉄瓶、鍋、雑貨など幅広い商品群が、南部鉄器の印象を覆す。(※鉄瓶などは一部受注生産となる)
住所:岩手県盛岡市紺屋町2-5
電話:019-622-3911
営業時間:9時~17時30分
休み:日曜

【店舗情報】ホームスパンハウス 盛岡店

ほーむすぱんはうす もりおかてん
もともとは、手つむぎ糸を手織りした毛織物がホームスパン。今では現代の生活に合わせ、伝統的な技術を生かしつつ、さまざまな素材を扱う。どこかホッとする色や柄の数々にファンも多く、やわらかく温もりのある織物に癒やされる。親子2代で洋服を仕立てる家族も。
住所:岩手県盛岡市材木町3-13 あずばるB1
電話:019-654-1710
営業時間:11時~17時
休み:水曜・木曜

撮影/篠原宏明 構成/湯口かおり
※本記事は雑誌『和樂(2021~2022年12・1月号)』の転載です。
※表示価格はすべて税込価格です。掲載商品には1点ものや数量が限られているものがあり、取材時期から時間がたっていることから、在庫がない場合もあります。そのため、掲載商品の在庫がないもの、価格変更の可能性があるものは、「参考商品」と表記しています。
※営業時間や休みなどが変更になっている場合があります。お出かけの前に最新情報を確認してください。

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和樂web編集部

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