Culture

2026.09.14

姫路城で出合う、日本の美。歴史と施設情報まとめ

兵庫県姫路市の中心、標高46メートルの姫山にそびえる姫路城。白漆喰の壁が陽光を浴びて輝く姿から「白鷺城(しらさぎじょう/はくろじょう)」とも呼ばれ、羽を広げた白鷺が今にも舞い立つかのような優美な佇まいで、訪れる者を魅了してやみません。1993年、法隆寺とともに日本で最初のユネスコ世界文化遺産に登録された、日本を代表する名城です。

400年の時を超えた「現存天守」

築城は南北朝時代の武将・赤松則村・貞範父子にまで遡ります。羽柴秀吉が一時居城したのち、関ケ原の戦いの軍功で入城した池田輝政が大改修を行い、慶長14年(1609)に五重六階、地下一階の大天守を完成させました。

赤松氏の時代以降、13氏・48代が城主を務めてきましたが、大きな戦火を受けることなく、大天守・小天守・櫓・門など国宝8棟、重要文化財74棟もの建造物が現存する、世界でも稀有な木造建築群です。急な階段や太い梁、随所に残る職人技の跡が、この城を単なる観光地ではなく「生きた歴史」たらしめています。大天守・小天守など8棟が国宝、74棟が重要文化財に指定されています。

迷宮のような防御の美学

魅力は外観の美しさだけにとどまりません。城を囲む防御線を三重の螺旋状に巡らせた複雑な縄張、複雑に折れ曲がる通路や門、矢狭間や石落しといった軍事設備が城全体に張り巡らされ、精巧な迷路さながらの防御装置を成しています(脳内でタイムスリップして、攻める側・守る側を想像しながら歩くのもおもしろいです)。曲がりくねった通路をたどりながら天守を目指す体験は、姫路城ならではの醍醐味です。

訪れるベストシーズン


春は約1000本の桜が白亜の城を彩り、日本の春を象徴する風景が広がります。秋は紅葉との対比が見事で、いずれの季節も早朝の開門直後や平日を選べば、比較的混雑を避けやすくゆっくりと城の表情を味わえます。

また、城の隣には日本庭園「好古園」があり、あわせて訪れることで、より深く日本の美意識に触れることができます。

姫路城は、写真では伝えきれない「本物」の迫力を持つ場所。日本の歴史と職人技が息づく「白鷺城」の美しさを、ぜひご自身の目で確かめてください。

姫路城 施設概要

開城時間:午前9時〜午後5時(閉門は午後4時)
入城料金:大人(18歳以上)2,500円/小人(18歳未満)無料
電話番号:079-285-1146
定休日:12月29日~30日
アクセス:JR姫路駅・山陽姫路駅から徒歩約15〜20分。JR姫路駅北口から神姫バスに乗車し「姫路城大手門前」下車、徒歩約5分。

Share

和樂web編集部

おすすめの記事

華やかな衣に宝冠・アクセサリー…「菩薩」のゴージャスなお姿の理由は、王子様だから♡【美仏鑑賞が100倍面白くなる!その3】

和樂web編集部

織田信長もハマった!?茶会の楽しさが満載『なんとなくわかる茶の湯』小学館から発売中!

和樂web編集部

秀吉は阪神タイガースファン?武将の陣羽織の世界 澤田瞳子「美装のNippon」第22回

連載 澤田瞳子

絶体絶命のピンチで、敵を諭した名将は?ヒントは非業の死を遂げた武将の娘婿

瓦谷登貴子

人気記事ランキング

最新号紹介

10,11月号2026.09.01発売

愛♡日本美術の超名品100

※『和樂』6/7月号「和樂スタッフの「推し民藝」P75「『勝山スズ竹伝統工芸』の米とぎザル」の記載に誤りがありました。
(誤)静岡(正)山梨 となります。お詫びして、訂正します。
※和樂本誌ならびに和樂webに関するお問い合わせはこちら
※小学館が雑誌『和樂』およびWEBサイト『和樂web』にて運営しているInstagramの公式アカウントは「@warakumagazine」のみになります。
和樂webのロゴや名称、公式アカウントの投稿を無断使用しプレゼント企画などを行っている類似アカウントがございますが、弊社とは一切関係ないのでご注意ください。
類似アカウントから不審なDM(プレゼント当選告知)などを受け取った際は、記載されたURLにはアクセスせずDM自体を削除していただくようお願いいたします。
また被害防止のため、同アカウントのブロックをお願いいたします。

関連メディア