Culture
2021.01.27

クイズ!「二進も三進も」って何て読む?「にしん」じゃありません。ヒントはそろばん!?

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最近ではすっかり見かけなくなったそろばんですが、昔はどこの家にも必ず一つや二つありましたよね。私はよく、子どものころ楽器替わりに振って、シャカシャカ音を鳴らして踊っていました。あれ、そんな芸人さんいませんでしたっけ?

音を鳴らさないように、そっと振り下げる遊びもやりました。わかる人いる!?

答えは、「にっちもさっちも」です。

語源は、そろばんの割り算から出た言葉で、「二進は2割る2」「三進は3割る3」のことで、商(割り算の値)に1が立つ、割り切れるということを表す言葉だったとか。そこから割り切れないことを、物事が行き詰まり、身動きの取れないことへと意味が広がり、「二進も三進も行かない」と言うようになりました。

今は多くの人がそんな気分かもしれません。

たしかに……。

そろばんはいつから日本に伝わったのでしょうか?

そろばんが伝わったのは、中国との貿易が盛んだった16世紀後半と言われています。現存する最古のそろばん「四兵衛重勝拝領算盤」が、2014年に大阪の老舗メーカー雲州堂で発見されました。さらに、福岡市博物館の調査で、豊臣秀吉が黒田官兵衛の側近であった久野重勝へ与えたものだということが古文書に記されており、特徴も一致しました。築城や区画整理に尽力した褒美として与えられたそうです。それだけ貴重なものだったのですね。

ご褒美にそろばん!? 意外!

また、ケチ、倹約家とされながら、金銭感覚に優れた武将と言われた加賀藩主・前田利家は、そろばん好きで有名。そろばんの達人とも呼ばれ、「そろばん武将」との異名も! 

戦国武将の遺品というと戦で使用した刀や鎧などを思い浮かべがちですが、そろばんが現存しているというのを聞くと、親しみが増します。

珠算式暗算で脳を活性化し、ボケ防止にも!

指先を使うそろばんは、脳の活性化にも一役買ってくれます。筆算は左脳を使うと言われていますが、頭の中にそろばんの珠をイメージして計算する珠算式暗算は、右脳が活性化されるのだとか。最近記憶力が……とか、集中力が落ちた……なんて人は、そろばんを使ってみるといいかもしれません。

ちょうど記憶力も集中力もないので、そろばん買ってきます!

<参考文献>『デジタル大辞泉』小学館

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