「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますね。
お彼岸は毎年2回、春と秋にあります。
秋彼岸は、秋分の日を中心にして、前後3日を含めた合計7日間を指しています。
この時期に行事菓子として、スーパーやコンビニの店頭に並ぶ和菓子といえば…….。
そう、答えは、おはぎ!
おはぎとぼたもち、どう違うの?
名前を巡って、どう違うの?と、よく話題になるのが、おはぎとぼたもちです。
私も正直言って、あやふやな理解をしていました。こしあんがぼたもちで、粒あんがおはぎ? な~んて!
結論から言うと、この二つの和菓子は同じ物です。(身も蓋もない!)
春彼岸にお供えするのがぼたもち、秋彼岸にお供えするのがおはぎと呼ばれます。
春の牡丹に見立てて、牡丹餅、秋の萩に見立ててお萩の漢字が当てられています。
小豆は秋に収穫されるので、素材の美味しさを味わおうと、昔はおはぎを粒あんにすることが多かったようです。
秋分の日は、毎年変わるって?
秋分の日は、「祖先をうやまい、亡くなった人をしのぶ」国民の祝日です。
元々は、歴代の天皇・皇后、皇族の方々を祀る「秋季皇霊祭」を行う祝日があったことから制定されました。
2021年の秋分の日は、9月23日(木曜)ですが、毎年変わるってご存知ですか?
実は、秋分の日が決まるのは前の年なのです。
天文学上では、太陽が秋分点を通過した瞬間を「秋分」といい、その瞬間を含む日を「秋分の日」と呼びます。この日は太陽が真東から昇り、真西へ沈みます。
「秋分の日」を境に昼は短く、夜は長くなっていく訳ですね。
毎年2月1日に、国立天文台が作成する「暦象年表」という小冊子に基づき、閣議で翌年の秋分の日が決定されます。
だから、9月23日頃というファジーな祝日になっているのです。なんかそういうのも、悪くないですね。
参考文献:『事典和菓子の世界 増補改訂版』中山圭子著 岩波書店発行 『日本文化いろは事典』汐文社発行
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