画像クイズ! この花(画像は雄花)の名前はなんでしょう? 山野などに自生していて、現代の私たちにもなじみ深い名前ですよ……。(画像:写真ACより)
正解は……イタドリ!
正解は、『呪術廻戦』の主人公の名前としても使われている「虎杖(いたどり)」!
タデ科の多年草で、7~10月に白またはうす紅色の小さな花をたくさん咲かせます。紅色の花を咲かせるものは、「明月草(めいげつそう)」と呼ばれます。
別名は「すかんぽ」「すっぱぐさ」「たんじ」「たじい」「さいたず(づ)ま」などですが、食用となる若い茎が酸っぱいことから名付けられたものもあるよう。
根は虎杖根(こじょうこん)と呼ばれる利尿・健胃の漢方薬として使われます。
『日本国語大辞典』によると、語源説は以下の通り。
(1)表皮から糸状のものをとることからイトドリ(糸取)の転〔滑稽雑談〕。
(2)根を薬に用いることからイタドリ(痛取)の意〔和句解・古言類韻=堀秀成・日本語源=賀茂百樹〕。
(3)イタチ(板血)の延言〔名言通〕。
虎杖の雌花には羽がある?
虎杖は雄の株と雌の株に分かれているのですが、雌花は花が終わった後に翼状のものが出てきて、果実を包み込みます。
ん? どこか『呪術廻戦』を思わせるような。
虎杖祭・虎杖競とは?
京都の貴船神社で陰暦の4月1日に行なわれた「虎杖祭(いたどりまつり)」「虎杖競(いたどりくらべ)」という風情あるお祭があります。
かつては祭に携わる上賀茂の人々が騎馬で参詣した帰り道に虎杖を採って、数や大小を競ったそう。とても美しい光景が目に浮かぶようです。
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参考文献:
・『日本国語大辞典』小学館
・『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館
・『デジタル大辞泉』小学館
・『国史大辞典』吉川弘文館