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Gourmet
2019.09.26

京都に行ったら絶対食べたい「京寿司」10選、お土産にもお弁当にも。

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寿司というと今では江戸前のにぎりが一般的ですが、その歴史は、「近江の鮒ずし」に始まり、保存食の押しずし(熟れずし)が江戸時代に大坂・京都で商品化され、棒ずし、箱ずしなどの“関西寿司”が発展していきました。関西寿司の中でも、鯖寿司のような独自の食文化に育まれたのが、京都発の“京寿司”です。雅さが尊ばれる京都で、職人が探究してきた美しい技と味を10の名店でお楽しみください。

目にも美しい、京寿司ベスト10

京寿司の名店1:いづう 「京ちらし寿司」(3人前)

これはもはや芸術品! 京都ツウが選ぶ「京寿司」ベスト10

京寿司界のレジェンド的存在の名店「いづうは」、天明元(1781)年に創業し、郷土料理だった鯖寿司に「鯖姿寿司」と名づけて売り出し、上方の寿司として定着させました。写真は、「京ちらし寿司」3人前(1人前から可)。寿司飯には、鰆の焼き身、椎茸をあえ、海苔を加えた豊かな味わい。鯛と海老と烏賊、木の芽、錦糸玉子、きくらげなど風味の異なるネタがふんだんに盛り込まれ、すべてが見事に調和しています。

◆いづう
住所 京都市東山区八坂新地清本町367
公式サイト

京寿司の名店2:乙羽 和樂特注 寿司詰め合わせ(2人前)

これはもはや芸術品! 京都ツウが選ぶ「京寿司」ベスト10

新京極の繁華街で明治35(1902)年から暖簾を守る「乙羽」。“良質な素材を使って値段は控えめ”なお店。写真の折詰は地元で人気のいなり寿司と細巻寿司を中心にした特注品「和樂特注 寿司詰め合わせ(2人前)」。ちりばめられた京風味に心がときめきます。きゅうり巻は極細に切ったきゅうりとごま、わさびが入り、干瓢の細巻は白炊きの干瓢と三つ葉入り。甘みをたっぷり効かせた釜炊きの寿司飯は、つい後を引きます。

◆乙羽(おとわ)
住所 京都府京都市中京区新京極四条上る中之町565

京寿司の名店3:伊豫又和樂版「おすすめセット」(2~3人前)

これはもはや芸術品! 京都ツウが選ぶ「京寿司」ベスト10

錦市場300年の暖簾を守る店「伊豫又」では、幕末から手がけていた仕出しの寿司の献立やつくり方を継承。酢できちっと締めた大ぶりの鯖寿司の昔の味が大好評。和樂版「おすすめセット(2~3人前)」の内容は、箱寿司6、巻寿司4、伊達巻2、鯖寿司4、いなり2、磯巻(しめ鯖入り)2、おぼろ巻(しば漬入り)2。寿司はひと切れから販売しています。

◆伊豫又(いよまた)
住所 京都府京都市中京区錦小路通麩屋町西入る東魚屋町197

京寿司の名店4:ちまきや ちまきすし(5束籠入り)

これはもはや芸術品! 京都ツウが選ぶ「京寿司」ベスト10

京都の懐石料理人が東京・人形町で日本初の粽の寿司を商品化し、故郷に戻って営業を再開。今はその妻・繁博子さんが味を守っています。素材と味にはこだわり満載。小さくにぎられた寿司をくるんだ2枚の笹を開くと香りも豊かで、食欲が増します。「ちまきすし」1束はちまき3本入り、贈答用の竹かごは小(5~6束用)、大(10束用)と2種類で予約が必要です。※購入や問い合わせは、京都タカシマヤ 地階総菜売場「京料理」へ。

◆ちまきや
住所 京都府京都市南区吉祥院西ノ庄東屋敷町68-2

京寿司の名店5:嵐山 大善 詰め合わせ

これはもはや芸術品! 京都ツウが選ぶ「京寿司」ベスト10

関西寿司の職人を志した若き主人による、意欲に満ちた寿司の新名店「嵐山 大善」。写真は、「笹巻寿司」「さんま寿司」「みぶ菜巻」「甘鯛寿司」の詰め合わせ。笹巻寿司の具は小鯛、車海老、穴子の3種で、穴子と車海老は予約が必要です。

◆嵐山 大善(あらしやま だいぜん)
住所 京都府京都市右京区嵯峨伊勢ノ上町10-3

京寿司の名店6:いづ源 京寿司詰め合わせ(2人前)

これはもはや芸術品! 京都ツウが選ぶ「京寿司」ベスト10

大正時代に老舗「いづう」より暖簾分けされ、現在3代目の「いづ源」。折箱には京寿司の要の鯖寿司と箱寿司、巻寿司、ちらし。端正な美しさと懐かしい味が人気の秘密です。食べ応えのある鯖寿司には白板昆布がのり、箱寿司の具に鱧の焼き身が加わるところが京都らしい…。巻寿司の具は白炊きの干瓢、椎茸、玉子、三つ葉の4種類。京寿司の王道を味わうことができる内容です。

◆いづ源
住所 京都府京都市下京区高倉通綾小路通下る竹屋町391

京寿司の名店7:阿津満 詰め合わせ(約3人前)

これはもはや芸術品! 京都ツウが選ぶ「京寿司」ベスト10

大手筋商店街で、昭和6(1931)年創業の「阿津満」。切り分けたときにひと切れが菱形になる特注の押し箱を2代目が編み出し、以来「菱箱」が看板商品に。現3代目は椎茸煮を薄焼き卵で巻いた菓子寿司「玉響」を考案。こちらも贈り物に人気です。写真は、「菱箱」と「鯖寿司」「玉巻」「巻」詰め合わせ(約3人前)。箱寿司は鱧つぶしとケラ箱(厚焼き玉子、白身魚)の2種。鯖寿司に生鯖を使う店が増える中、伝統的な塩鯖を使い、脂ののりも絶妙です。

◆阿津満(あづま)
住所 京都府京都市伏見区東大手町762

京寿司の名店8:千登利亭 京寿司セット「若狭」

これはもはや芸術品! 京都ツウが選ぶ「京寿司」ベスト10

建仁寺御用達で、宮川町と祇園に近い立地から花街で人気の店「千登利亭」。味が丸く“口どけのいい”小粋な味わいの寿司が特徴です。1人前の折の巻寿司は出前が基本だった関西寿司特有の「石段積み」で、見た目も味も繊細。京寿司セット「若狭」には、鯖寿司2切れ、鱧箱寿司2切れ、京ちらし、巻寿司3切れと、量は多いですが女性でも食べきれる魅惑の内容です。店内で食べる場合は同額でお吸い物が。

◆千登利亭(ちどりてい)
住所 京都府京都市東山区団栗通大和大路西入る六軒町203

京寿司の名店9:末廣 「うざく巻」と「箱と巻」(各1人前)

これはもはや芸術品! 京都ツウが選ぶ「京寿司」ベスト10

寺町通の老舗「末廣」。京都が誇る「千鳥酢」の最上級を用いた酢の効かせ方にはじまり、すべての仕事にいっさい手抜かりがありません。四角の巻寿司に鰻を入れた「うざく巻」は京都では珍しく、センスと繊細な手わざが光ります。「うざく巻」と「箱と巻」は、鰻ときゅうりを巻いたうざく巻と箱・巻寿司のセット1人前を詰めたもの。箱寿司の具は鯛、海老と玉子、鰆の焼き身です。

◆末廣(すえひろ)
住所 京都府京都市中京区寺町通二条上る要法寺前町711
公式サイト

京寿司の名店10:いづ重 詰め合わせ

これはもはや芸術品! 京都ツウが選ぶ「京寿司」ベスト10

明治45(1912)年に創業し昭和23(1948)年に現在地へ移転した「いづ重」。ぐぢ(甘鯛)の姿寿司、小鯛の姿寿司は当代主人が考案した新作寿司。豪快かつ楽しい折箱に、家族経営ならではの温かさが詰まった味わいは格別です。写真は、ぐぢ・小鯛・鱧・鯖姿寿司の詰め合わせ。

◆いづ重
住所 京都府京都市東山区祇園石段下
公式サイト

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