令和4(2022)年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』予習シリーズ、人物編!! 今回は義経殿ある所にこの人あり! 武蔵坊弁慶(むさしぼう べんけい)だ!!
……すでにドラマは始まっているし……予習シリーズって銘打ったままでいいんだろうか? ってのは置いといて。突然だけど弁慶って実は……実在性がものすご~~~く怪しいんだよ。
武蔵坊弁慶の実在性
「武蔵坊弁慶」って名前は、一応、鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』にも登場する。
まずは文治元(1185)年11月3日。壇ノ浦の後、頼朝様との関係が悪化した義経殿は、九州へ逃げる。その義経殿に従った者の中に「弁慶法師」がいる。しかし、その後九州へ向かう船が嵐の中で難破してしまい、一行は散り散りになってしまった。最後まで義経殿に従っていた中に、「武蔵坊弁慶」の名がある。
……たったこれだけの記述だ。
弁慶が比叡山の悪僧だったことも、幼少期の義経殿と五条大橋で戦ったことも、仁王立ちで矢を全身に受けて立ち往生したことも、弁慶の活躍はぜーーーーーんぶ物語の中にしかないのだ! だから、鎌倉御家人目線で解説しようにも、解説できないっていうのが正直なところなんだよなぁ……。
でも、義経殿が出るなら必ずついてくる人物だし、やっぱり義経殿のそばに弁慶がいないとしっくりこないって人も多いだろう。弁慶の活躍が創作だったとしても、記録上たったこれだけの人物に、ここまでのキャラを立たせ、何百年も語り継いだのは、素直にすごいと思うぞ。
弁慶役、佳久創殿について
元ラグビー日本代表選手!! 怪力無双の弁慶役にこれ以上ない配役じゃなかろうか! 義経殿役の菅田将暉殿のイメージからして、スピードの義経、パワーの弁慶って感じになるのかのう! アクションシーンが楽しみだなぁ!!
アイキャッチ画像:『能人形 牛若・弁慶』 「ColBase」を加工して作成
関連人物
主君:源義経
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源平武将伝 源義経 (コミック版日本の歴史)
「鎌倉殿の13人」13人って誰のこと? 人物一覧
「鎌倉殿」とは鎌倉幕府将軍のこと。「鎌倉殿の十三人」は、鎌倉幕府の二代将軍・源頼家を支えた十三人の御家人の物語です。和樂webによる各人物の解説記事はこちら!
1. 伊豆の若武者「北条義時」(小栗旬)
2. 義時の父「北条時政」(坂東彌十郎)
3. 御家人筆頭「梶原景時」(中村獅童)
4. 頼朝の側近「比企能員」(佐藤二朗)
5. 頼朝の従者「安達盛長」(野添義弘)
6. 鎌倉幕府 軍事長官「和田義盛」(横田栄司)
7. 鎌倉幕府 行政長官「大江広元」(栗原英雄)
8. 鎌倉幕府 司法長官「三善康信」(小林隆)
9. 三浦党の惣領「三浦義澄」(佐藤B作)
10. 朝廷・坂東の事情通「中原親能」(川島潤哉)
11. 頼朝の親戚「二階堂行政」(野仲イサオ)
12. 文武両道「足立遠元」(大野泰広)
13. 下野国の名門武士「八田知家」(市原隼人)
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鎌倉殿の13人 前編 NHK大河ドラマ・ガイド