Craftsmanship

2024.03.05

「いつものごはん」がうつわで変わる! うつわshizen・選【食卓を楽しくしてくれる「この作家のうつわ」】

手にすると気持ちが満たされ、毎日の食事がより楽しくなる。そんな注目の作家とうつわを人気のギャラリーに提案していただく全5回シリーズ、第2回です。

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素材や形に変化をもたせ、見せ方の贅沢を楽しんで
「うつわshizen」東京・神宮前

自身も食べること、吞むことが大好きという、店主の刀根弥生(とねやよい)さん。それを表すかのように、店内に並ぶうつわは種類が豊富で、「どんな料理が合うかしら?」と、妄想がふくらみます。
「次にうつわを買い足すなら、素材を替えてみては。見せ方の贅沢、といいますか、うつわの素材にメリハリがあると、いつものごはんも印象が変わります」

ここで紹介する田中俊介さんは真鍮(しんちゅう)、安西淳(じゅん)さんは漆を手がける作家。形自体はシンプルなので、手持ちのうつわになじみやすそう。さらに刀根さん曰く「和食器にルールはありません」。小さなお盆をお皿代わりにするなど、柔軟な発想が、食卓を新鮮にする秘訣かもしれません。

杉本太郎さんの「蓋付碗 紫縞」
蓋付きの碗を使うと料理の香りが引き立ってくる

小丼のようなサイズ感。蓋(ふた)付きのうつわを使うと、開けた瞬間、料理の香りが立つのに気づき、食卓が盛り上がる。蓋は小皿に使ってもいい。作家は、京都の料理店のうつわも手がける杉本太郎さん。その経験が、料理が映える大きさや形に表れている。●直径13.5×高さ7㎝(蓋つまみまでの高さ10. 5㎝)6,380円(税込)

田中俊介さんの「フルムーントレー」
華やかな真鍮は使いづやにどんどん愛情が湧く

田中俊介さんは、金属を扱う造形作家。このトレーも真鍮製で、まんまるな形がかわいらしい。プレート代わりに、おつまみを少しずつのせるといった使い方も。ひんやりした質感はブドウやチーズなどの、ワインのお供に合う。真鍮は、変色する素材なだけに、濡れたら拭くといったケアが必要だけど、それにより生まれる使いづやが、愛着へとつながる。●(大)直径19㎝ 5,390円、(小)直径13㎝ 2,970円(税込)

安西淳さんの「小盆」「酒盃」
綿布を使った漆器は軽さと儚い口当たりが魅力

シンプルな漆器で個性を出すのは難しいけれど、安西淳さんは、素地に綿布を使うことで、独自の世界を生み出した。手にすると驚くほどに軽いばかりでなく、酒盃は実際に唇に触れたときの儚さが、お酒をいっそうおいしくする。綿布ならではの、ざらっとした風合いも味わいがある。●(小盆)直径18.5㎝×高さ2㎝ 17,050円、(酒盃)直径6×高さ4㎝ 参考商品

左/店主の刀根弥生さん。お店の1階は常設、2階で個展が開かれる。

店舗情報

うつわshizen(うつわしぜん)
住所:東京都渋谷区神宮前2‒21‒17
電話:03-3746-1334
営業時間:12時~19時 
休み:火曜、祝日、年末年始
http://utsuwa-shizen.com/

撮影/sono(bean) 構成/湯口かおり、後藤淳美(本誌)
※本記事は雑誌『和樂(2023年2・3月号)』の転載です。掲載商品は税込価格です。1点もの、もしくは数量が限られているため、在庫がない場合もあります。

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和樂web編集部

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