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素材や形に変化をもたせ、見せ方の贅沢を楽しんで
「うつわshizen」東京・神宮前
自身も食べること、吞むことが大好きという、店主の刀根弥生(とねやよい)さん。それを表すかのように、店内に並ぶうつわは種類が豊富で、「どんな料理が合うかしら?」と、妄想がふくらみます。
「次にうつわを買い足すなら、素材を替えてみては。見せ方の贅沢、といいますか、うつわの素材にメリハリがあると、いつものごはんも印象が変わります」
ここで紹介する田中俊介さんは真鍮(しんちゅう)、安西淳(じゅん)さんは漆を手がける作家。形自体はシンプルなので、手持ちのうつわになじみやすそう。さらに刀根さん曰く「和食器にルールはありません」。小さなお盆をお皿代わりにするなど、柔軟な発想が、食卓を新鮮にする秘訣かもしれません。
杉本太郎さんの「蓋付碗 紫縞」
蓋付きの碗を使うと料理の香りが引き立ってくる
田中俊介さんの「フルムーントレー」
華やかな真鍮は使いづやにどんどん愛情が湧く
安西淳さんの「小盆」「酒盃」
綿布を使った漆器は軽さと儚い口当たりが魅力
店舗情報
うつわshizen(うつわしぜん)
住所:東京都渋谷区神宮前2‒21‒17
電話:03-3746-1334
営業時間:12時~19時
休み:火曜、祝日、年末年始
http://utsuwa-shizen.com/
撮影/sono(bean) 構成/湯口かおり、後藤淳美(本誌)
※本記事は雑誌『和樂(2023年2・3月号)』の転載です。掲載商品は税込価格です。1点もの、もしくは数量が限られているため、在庫がない場合もあります。