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3代目の匠へ受け継がれた、長年常連に愛される食パン「ベーカリー白川」(北白川)
京都大学の近く、北白川にある「ベーカリー白川」は1928年創業、3代目主人の渡部信弘(わたべのぶひろ)さんを中心に家族5人で営む小さな店。看板の「スペシャルブレッド」は生地が美味しい、パリッとした耳まで旨(うま)いと評判で、昼すぎに店頭に並ぶ多くが売約済みという状況が20年来続く食パンです。
バターとミルクを使う食パンは、リッチでいて軽やか。狐色のパンをスライスすると、内側は純白で、キメが細かく密でふんわり。自然な生地の甘さは控えめで、端正な味。
美味しさの秘密は「低温でじっくり発酵させ、丁寧につくること」と話す渡部さんは、この道50年。今も日々〝美味しさ〟を追求し続けています。
「毎日違う粉や水の温度を肌で感じながら整え、生地を育てる」職人技が生み出す、王道の味わい。先代から継承されたシンプルで豊かな食パンが、常連の心をつかんで離さないゆえんです。
耳まで美味しい!焼きたてはそのままで!!
店舗情報
ベーカリー白川(ベーかりーしらかわ)
住所:京都府京都市左京区北白川久保田町64
電話:075-781-2643
営業時間:8時~18時30分(売り切れ次第終了)
休み:水曜・木曜
※「スペシャルブレッド」の焼き上がりは12時と13時30分ごろ。電話で予約可能。
撮影/伊藤 信 構成/川村有布子
※本記事は雑誌『和樂(2022年4・5月号)』の転載です。
※掲載商品は税込価格です。
※営業日や時間等に変更の可能性がありますので、お出かけの際は最新情報をご確認ください。