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2026.09.14

国立新美術館「ルーヴル美術館展 ルネサンス」で注目を集める、レオナルド・ダ・ヴィンチの日本初公開作品!

最新の展覧会情報を網羅した、『和樂』の連載企画「全国厳選! 美術展カレンダー」。10・11月号の【和樂“原寸”美術館】では、12月13日まで国立新美術館(東京)で開催されている「ルーヴル美術館展 ルネサンス」より、レオナルド・ダ・ヴィンチ『《女性の肖像》、誤って付された別称《美しきフェロニエール》』を原寸大で掲載し、その作品と展覧会の魅力を解説。かの有名な『モナ・リザ』の前身と位置付けられる名画です!

これが初来日となる、レオナルド・ダ・ヴィンチ『《女性の肖像》、誤って付された別称《美しきフェロニエール》』

目が合う? 合わない?

レオナルド・ダ・ヴィンチ 『《女性の肖像》、誤って付された別称《美しきフェロニエール》』 1490~1497年頃 ルーヴル美術館(パリ) (C) GrandPalaisRmn (musée du Louvre) /Michel Urtado 【通期展示】 『和樂』10・11月号で、原寸部分をクローズアップして掲載した本作は、『美しきフェロニエール』の通称で知られ、様式や技法の特徴から『モナ・リザ』の前身として位置づけられる傑作。当時主流だった真横から描いた肖像画ではなく、フランドル地方の画家たちが発展させた「四分の三正面観」を取り入れることで、目元、鼻筋、頰から顎にかけての丸み、口元などを、やわらかく立体的に描いている。縦63.5×横44.5cmの本作を、会場で隅々まで鑑賞したい。

レオナルド作品が半世紀ぶりに来日!

漆黒を背景にした印象的なまなざしの女性。
レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたこの肖像画は、真筆は世界に15点ほどしかないとされるうちの5点を有するルーヴル美術館からの初来日作です。

「視線を投げかけられているように感じるのではないかと思いますが、じっくり向き合うと目が合うようにもそうでないようにも感じられるという、一面的に捉えられないところが特徴です」とは、本展の監修を務めた国立新美術館の主任研究員、宮島綾子(みやじまあやこ)さん。

ルーヴル美術館所蔵のレオナルドの作品が来日するのは、昭和49(1974)年の『モナ・リザ』以来です。
この女性もモナ・リザも、ともに一面的には捉えられない点が際立っているのだそう。

「ドレスの袖は取り外しができ、リボンで胴衣に取り付けているのですが、肩口と袖の隙間から下に着た白いブラウスを覗かせています。これは当時のミラノでのトレンド。別の章で展示している『田園の合奏』という大きなタペストリー作品の女性のドレスにも見られます。着衣や髪型、アクセサリーなどのディテールを見ていただくのも面白いと思います」

表現技法が発達したルネサンスという時代。絵画、彫刻、版画、素描、工芸といった多彩な50点余りが、ルーヴル美術館からやって来ます。

そのほか、数多くのルネサンスの名画が展示されるなかから、一部をご紹介!

ヴェネツィアの画家 《ヴェネツィア共和国の使節団を迎えるダマスクス総督》 1511年頃 油彩/カンヴァス 120×204.5cm パリ、ルーヴル美術館 Photo (C) GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Gabriel De Carvalho / distributed by AMF-DNPartcom

左/エル・グレコ 《アントニオ・デ・コバルビアス・イ・レイバ(1524‒1602年)の肖像》 1597‒1600年頃 油彩/カンヴァス 68×58cm パリ、ルーヴル美術館 Photo (C) GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Mathieu Rabeau / distributed by AMF-DNPartcom 右/ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《フランソワ1世の肖像》 1538年頃 油彩/カンヴァス 109×89cm パリ、ルーヴル美術館 Photo (C) GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Philippe Fuzeau / distributed by AMF-DNPartcom

左/サンドロ・ボッティチェリ 《5人の天使に囲まれる聖母子》 1470年頃 テンペラ/板(ポプラ) 58.5×40.7cm パリ、ルーヴル美術館 Photo (C) GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Gabriel De Carvalho / distributed by AMF-DNPartcom 右/ルカス・クラーナハ(父) 《三美神》 1531年 油彩/板(ブナ) 36.5×24.4cm パリ、ルーヴル美術館 Photo (C) GrandPalaisRmn (musée du Louvre) / Mathieu Rabeau / distributed by AMF-DNPartcom

展覧会概要「ルーヴル美術館展 ルネサンス」


会期:9月9日(水)~12月13日(日)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~18:00(毎週金・土曜日は~20:00) ※入場は閉館の30分前まで。※12月7日(月)~13日(日)は日時指定制を導入。
休館日:火曜日 ※ただし9月22日(火・祝)、11月3日(火・祝)、12月8日(火)は開館、11月4日(水)は休館
公式サイト:https://www.nact.jp/
展覧会公式サイト:https://www.ntv.co.jp/louvre2026/

◆『和樂』「全国厳選! 美術展カレンダー」とは?

『和樂』本誌では、発売期間中に全国で行われている展覧会を、作品情報とともに紹介しています。掲載しているのは全国の著名な美術館・博物館。お目当ての展覧会を見に、また旅先での美術館巡りなどで、ぜひともご活用いただきたい【和樂 提携美術館】の優待券を毎号お届けしています! 詳細は本誌でご確認ください。

【和樂 提携美術館】

山形「土門拳写真美術館」、茨城「笠間日動美術館」「徳川ミュージアム」、群馬「原美術館 ARC」、千葉「千葉市美術館」、東京「永青文庫」「太田記念美術館」「菊池寛実記念 智美術館 ※2026年11月13日まで展示室修繕のため休館」「五島美術館」「サントリー美術館」「泉屋博古館東京」「東京ステーションギャラリー」「パナソニック汐留美術館」「三井記念美術館」「三菱一号館美術館」「森美術館」「山種美術館」、神奈川「岡田美術館」「川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文夫コレクション~」「ポーラ美術館」、長野「軽井沢千住博美術館」「サンリツ服部美術館」「日本浮世絵博物館」、静岡「MOA美術館」、京都「泉屋博古館」「福田美術館」「細見美術館」、奈良「松伯美術館」「大和文華館」、和歌山「高野山霊宝館」、兵庫「芦屋市立美術博物館」、島根「足立美術館」(都道府県別・五十音順)

※本記事は雑誌『和樂(2026年10・11月号)』の転載です。
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和樂web編集部


取材・文/小竹智子 構成/剣持亜弥、鈴木智恵(和樂)
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