CATEGORY

最新号紹介

10,11月号2024.08.30発売

大人だけが知っている!「静寂の京都」

閉じる
Culture
2021.09.25

千葉常胤とは?千葉市民の誇り!狐退治伝説など人物解説【鎌倉殿の13人】

この記事を書いた人

今回は、坂東の3おじじの1人こと、千葉常胤(ちば つねたね)殿について! ちなみに残りの2人は上総広常(かずさ ひろつね)殿と、オレの祖父様・三浦義明(みうら よしあき)だ!

千葉市民の誇り、千葉常胤殿!

ん? お前は誰だって? オレは鎌倉鎌倉御家人・三浦胤義(みうら たねよし)。令和4(2022)年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』予習シリーズを担当している。なぜそうなったかは、第1回参照なッ!

さて。千葉常胤殿については、千葉市の公式サイトがちょっと引くほど詳しいからそちらを参照してくれ。
千葉市:千葉氏ポータルサイト

なんでかって言うと、まあ、郷土の英雄ってのもそうなんだが、元千葉市長の熊谷俊人 (くまがい としひと)殿が、千葉氏クラスタ筆頭として、千葉市で千葉氏研究を盛り上げていたからなんだ。

それだけでなく、もっと地元の人や周辺住民、観光客に親しんでもらおうと、千葉常胤殿の名を冠したイベントや祭りを行っている。

熊谷殿は現在千葉県知事となっているが……。2022年に新型コロナが落ち着いて、『鎌倉殿の13人』が始まったら……。千葉県が千葉氏でわけわかんない事になってしまうのではないかと、鎌倉時代ファンは今からワクワクを隠せない。

坂東3おじじって?

そうそう、最初の方で言った「坂東3おじじ」って、まあ、オレが勝手にそう呼んでいるんだけど、なんで3おじじかっていうと、この3人がセットになってとある妖怪退治をしたからなんだ。

その妖怪が、「白面金毛九尾狐(はくめん こんもう きゅうびの きつね)玉藻前(たまものまえ)」!!

九尾の狐や玉藻前は、ゲームやマンガにもよく出てくるから知っている者も多いと思う。和樂webの過去記事でも紹介されているな。
絶世の美女、妲己(だっき)や玉藻前に化けた「九尾の狐」伝説の地。栃木には恐ろしい石があった!

元々は、室町時代の『御伽草子(おとぎぞうし)』に出てくるおとぎ話だ。

九尾の狐退治の伝説

インドや中国の国を滅ぼした九尾の狐は、今度は日本に目をつけて、美女・玉藻前に化けて鳥羽(とば)上皇に近づいた。その正体に気づいた陰陽師の要請で、坂東でも特に強い3人の武士、三浦義明、上総広常、そして千葉常胤が九尾の狐退治に向かったのだ。

3人は息の合った連携で、下野国(現・栃木県)の那須まで追い詰めた。千葉殿が弱らせ、義明祖父様が目を射抜き、上総殿が薙刀でトドメを刺した。九尾の狐は石となり、今も殺生石(せっしょうせき)という名で那須の観光名所となっている。

まあ、あくまで伝承ではあるが、九尾の狐モチーフのキャラを見かけたら、坂東3おじじの事も思い出してね!

千葉常胤役、岡本信人殿について

おおお! じいじだ! 優しそうな千葉のじいじだ! ナイスすぎるキャスティング!!

武骨で一本気な坂東の重鎮

波乱の時代を持ち前の誠実さと才知で生き抜いた、いわば縁の下の力持ちだと思います。

NHK_PRサイト 岡本信人のコメントより抜粋

うむ、これは頼朝様が父親代わりに慕うのも納得! 熊谷知事、知事になってから県政の真面目なツイートばかりだが、発表時にガッツポーズしたに違いない。千葉の民もさぞや張り切って推すだろう。

ドラマ内の活躍も、千葉県や千葉市の動向も要チェックだ!

関連人物

主君:源義朝、源頼朝源頼家
父:千葉常重 母:石毛政幹の娘
兄弟:小見胤隆、ほか
妻:秩父重弘の娘
子:千葉胤正、相馬師常、東胤頼、ほか

人物相関図:
『鎌倉殿の13人』予習にぴったり!源平合戦~鎌倉初期を相関図で解説!

▼ガイドブックもチェック
鎌倉殿の13人 前編 NHK大河ドラマ・ガイド

「鎌倉殿の13人」13人って誰のこと? 人物一覧

「鎌倉殿」とは鎌倉幕府将軍のこと。「鎌倉殿の十三人」は、鎌倉幕府の二代将軍・源頼家を支えた十三人の御家人の物語です。和樂webによる各人物の解説記事はこちら!

1. 伊豆の若武者「北条義時」(小栗旬)
2. 義時の父「北条時政」(坂東彌十郎)
3. 御家人筆頭「梶原景時」(中村獅童)
4. 頼朝の側近「比企能員」(佐藤二朗)
5. 頼朝の従者「安達盛長」(野添義弘)
6. 鎌倉幕府 軍事長官「和田義盛」(横田栄司)
7. 鎌倉幕府 行政長官「大江広元」(栗原英雄)
8. 鎌倉幕府 司法長官「三善康信」(小林隆)
9. 三浦党の惣領「三浦義澄」(佐藤B作)
10. 朝廷・坂東の事情通「中原親能」(川島潤哉)
11. 頼朝の親戚「二階堂行政」(野仲イサオ)
12. 文武両道「足立遠元」(大野泰広)
13. 下野国の名門武士「八田知家」(市原隼人)

アイキャッチ画像:菊池容斎『前賢故実 巻第8』(国会図書館デジタルコレクション

書いた人

承久の乱の時宮方で戦った鎌倉御家人・西面武士。妻は鎌倉一の美女。 いわゆる「歴史上人物なりきりbot」。 当事者目線の鎌倉初期をTwitterで語ったり、話題のゲームをしたり、マンガを読んだり、ご当地グルメに舌鼓を打ったり。 草葉の陰から現代文化を満喫中。