『籠釣瓶花街酔醒』のクライマックスで斬られた八ツ橋を俯瞰でとらえた写真。「玉さんの死に顔を見られるのは僕だけ」という勘三郎さんの言葉を聞いて執念で撮った一枚。観客には見ることのできないこのショットは写真集『THE LAST SHOW』(小学館)に収録された。
旧歌舞伎座 閉場前の仁左衛門さんの楽屋を玉三郎さんが訪ねたときの貴重な2ショット。このとき、篠山さんは玉三郎さんの案内で、旧歌舞伎座の一部始終を巡って撮影。『和樂』’10年5月号から3か月連続で完全密着ドキュメントを掲載した。本誌で掲載しきれなかった数々の楽屋風景や舞台裏の様子などは、写真集『THE LAST SHOW』に収録。歌舞伎俳優の方々から強い信頼を得ている篠山さんだからこそ許された撮影だった。