ペンダントの中央は、140カラットを超えるアメシスト。周囲を囲む宝石は立体感を保ちながら、石留めの超絶技巧によってモザイク状にセットされている。このトップは取り外せ、ブローチとしても着用可能。また、細いチェーンが付いていて、装いに合わせて印象を変えることもできる。「ミモザ ナイト フォール」ペンダント[アメシスト計153.21ct(センター144.26ct)×パープルサファイア計40.78ct×ダイヤモンド計11.08ct×WG]¥42,900,000(ダミアーニ)
19世紀後半、エレガントな装いと気さくな人柄でイタリア国民に愛されたマルゲリータ王妃。創業者が王妃をイメージしてデザインした「マルゲリータ」コレクションは、時を経てメゾンのシンボルに。この〝花の滝〟を思わせるネックレスは、アシメトリーの軽やかなデザインが魅力。最も大きな花のモチーフは回転する機構を備えている。「マルゲリータ ソフィオ フィオリート」ネックレス[ダイヤモンド計44.69ct×イエローダイヤモンド計1.95ct×WG×YG]参考価格¥58,960,000(ダミアーニ)
映画の世界に捧げられた「ベル エポック」コレクションは、フィルムのリールに着想を得た幾何学パターンがその特徴。100周年を祝して誕生したネックレスは、エメラルドカットのダイヤモンドとラウンドカットのエメラルドを交互に配置し、それを表現。通常とは逆をいく宝石とカットのコンビネーションが、ウィットに富んでいて贅沢。「ベル エポック・レーヴ」ネックレス[ダイヤモンド計27.88ct×エメラルド計47.56ct×WG]参考価格¥83,270,000(ダミアーニ)
210カラット以上の貴重なアクアマリンをペンダントトップにセットした、マルチカラーサファイアのネックレス。この作品には、ほかにロングチェーンとブレスレットがセットされており、取り外し可能なペンダントトップに組み合わせて様々なアレンジが楽しむことができる。陽気な色彩は、アクアマリン、エメラルド、トルマリンなどのカラーストーンの宝庫として知られるブラジルへのオマージュ。「ファンタジーカット カリオカ」ネックレス[アクアマリン計214.49ct×マルチカラーサファイア計136.99ct×ダイヤモンド計12.42ct×WG×PG]¥70,950,000(ダミアーニ)
創業から受け継がれる職人技とクリエイションへの情熱を抱き続けて…
1924年の創業から100年となる今日まで、イタリア・ヴァレンツァでファミリービジネスを貫く「ダミアーニ」。創業者のエンリコ・グラッシ・ダミアーニは金細工の名工として知られ、イタリア伝統の金工技を用いた華麗なスタイルを確立。それを刷新し、技術革新、グローバル化に踏み切ったのが2代目のダミアーノでした。
現在は、3代目のグィド、シルヴィア、ジョルジョの姉弟がブランドを率いています。彼らの努力により、「ダミアーニ」は国際的なグループ企業へと成長。創業100周年を迎えた今、ブランドの今後が注目されています。 先日、来日したダミアーニ・グループ副社長のシルヴィア・グラッシ・ダミアーニに話を聞くことができました。
「『ダミアーニ』はイタリア発祥のグローバルジュエラーで唯一、創業家が経営しているブランドです。制作の拠点は創業の地ヴァレンツァにあり、最高の職人たちと納得のいくものづくりを行っています。100年という節目は、ブランドが実現した夢、これから実現したい夢を考え、表現する機会になりました。我々は次の100年に向かって、次世代が上手に走れるように準備をし、バトンを渡したいと思っています」
彼女の夢は、「ダミアーニ」のジュエリーが、宝飾の分野におけるイタリア伝統工芸の象徴となっていくこと。ともに夢を叶える4代目も、まもなくブランドの一員になろうとしています。
制作の全工程を熟練の職人が手がけた、100周年記念コレクションを象徴する作品のひとつ。朝日が彩る金色の砂漠に「マルゲリータ(マーガレット)」の花々が咲く幻想的な情景をイメージしてデザインされた。ネックレスの先端には希少なファンシーディープブラウンイエローのダイヤモンドが煌めく。「マルゲリータ デザート ガーデン」ネックレス[ブラウンイエローダイヤモンド20.64ct×カラーダイヤモンド計2.86ct×ダイヤモンド計73.26ct×エメラルド計14.79ct×WG×YG]¥141,900,000(ダミアーニ)
熟練の金細工師とジェムセッターの超絶技巧によって、ネックレスはまるで布のようにしなやか。そのため、ボリュームはあっても首から胸元にかけて美しくフィットする。
画像提供/ダミアーニ 画像編集/宇佐美政郁
※価格表記はすべて税込価格です。
※文中のWGはホワイトゴールド、YGはイエローゴールド、PGはピンクゴールド、ctはカラットを表します。