Culture
2021.04.07

クイズ!かんぴょうって何からできてる?あれって食べられたんだ、という意外なもの!

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巻き寿司の中に入っている、ちょっと歯ごたえのある白っぽくて甘い、あれ。子どもの頃はあれが大好きで、他のお寿司と交換してもらったこともありました。

私も、かんぴょう巻のさりげない感じが好き♡

でも、あの白っぽいもの、「かんぴょう」って一体何ものなんだろう? 何からできているんだろう?

知らない!何なの?気になるなぁ。

正解は、夕顔の実!

正体は、「夕顔の実」。白い果肉を、果物などの皮を剝くように細長くひも状に切り、乾燥させたものです。7月下旬~9月が収穫時期なので、このあたりがかんぴょうの旬となります。

女性が扇に載せているのが、夕顔の花
『源氏五十四帖 四 夕皃』著者:月耕 国立国会図書館デジタルコレクションより
夕顔の実!!意外だった~ しかも、ひものようにむいて、干す?手間がかかってたのね!

かんぴょうは漢字で書くと「干瓢」や「乾瓢」。夕顔(「瓢箪[ひょうたん]」ととても近い種類)の実を干す・乾燥させる、ということが、漢字からも分かりますね。

かんぴょうは、煮物、和え物、ちらし寿司、いなり寿司や昆布巻きを結ぶ帯、精進だしなどによく使われています。
また、産地として有名な栃木県には、かんぴょうを砂糖漬けにした友志良賀(ともしらが)というお菓子もあるそうです。

かんぴょうって、主役を邪魔しないけど、存在感バッチリの脇役俳優みたい!ますます好きになった~ お菓子も食べてみたいなぁ。

アイキャッチ画像:月耕『源氏五十四帖 四 夕皃』 国立国会図書館デジタルコレクションより

参考文献
・『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館
・『世界大百科事典』平凡社
・『日本国語大辞典』小学館

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人生の総ては必然と信じる不動明王ファン。経歴に節操がなさすぎて不思議がられることがよくあるが、一期は夢よ、ただ狂へ。熱しやすく冷めにくく、息切れするよ、と周囲が呆れるような劫火の情熱を平気で10年単位で保てる高性能魔法瓶。日本刀剣は永遠の恋人。愛ハムスターに日々齧られるのが本業。

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幼い頃より舞台芸術に親しみながら育つ。一時勘違いして舞台女優を目指すが、挫折。育児雑誌や外国人向け雑誌、古民家保存雑誌などに参加。能、狂言、文楽、歌舞伎、上方落語をこよなく愛す。ずっと浮世離れしていると言われ続けていて、多分一生直らないと諦めている。