京都・南禅寺巡りを3時間で満喫!? もみじも美しいおすすめルート

京都・南禅寺巡りを3時間で満喫!? もみじも美しいおすすめルート

京都の南禅寺は、絶景の三門や国宝の方丈、狩野派の襖絵に枯山水の庭園…、と見どころ満載。南禅寺敷地内の移動が中心なので、コンパクトに回れるのも魅力です。今回は、そんな南禅寺を3時間で堪能できるおすすめルートをご紹介。南禅寺の塔頭寺院である金地院から、フォトスポットとしても人気の水路閣まで、ぐるりと巡ってみませんか?

南禅寺を3時間で巡れるおすすめルート

■目次

南禅寺を3時間で歩く! 金地院から水路閣までのおすすめルート

「金地院」で日本美に触れる

スタートは南禅寺の塔頭「金地院(こんちいん)」。徳川家康の元で“黒衣(こくい)の宰相”と呼ばれた名僧、金地院崇伝(すうでん)ゆかりの寺院です。まずは、朝9時半に始まる特別拝観に参加。大方丈にある狩野派の、豪華絢爛、迫力満点な金碧障壁画を拝見します。

南禅寺を3時間で歩く! 金地院から水路閣までのおすすめルート大方丈。障壁画は狩野派。奥には探幽の「雪松図」。

いっぽう、奥に続く小書院では、長谷川等伯が描いたお猿さんの襖絵「猿猴捉月図」とご対面。触れそうなほど間近で見られるので、竹筆で描かれたふわっふわの毛並みも健気な表情も、じっくり仔細に楽しめます。

南禅寺を3時間で歩く! 金地院から水路閣までのおすすめルート長谷川等伯「猿猴捉月図」。

◆金地院
住所 京都市左京区南禅寺福地町86-12
TEL 075-771-3511
営業時間 8:30~17:00(12月~2月は~16時30分)
定休日 無休
拝観料 400円

 

見上げても見下ろしても絶景な「南禅寺三門」

金地院で日本美に親しんだ後は、南禅寺の参道へ。青もみじ並木の向こうに見えるのは、堂々たる姿の三門です。ここでは、門をくぐった後、一度振り返って見るのがおすすめ。

南禅寺を3時間で歩く! 金地院から水路閣までのおすすめルート歌舞伎「楼門五三桐」で、石川五右衛門が楼上から「絶景かな絶景かな」と感嘆する場面も有名。

量感たっぷりの列柱によって切り取られた青もみじの景は、まるで額縁の中の絵のようです。さてこの三門、楼上(ろうじょう)にのぼれるのも楽しみのひとつ。色鮮やかな天井絵は、狩野探幽らが極楽浄土を描いたものなのだそう。いわばここは、楼上の浄土です。

◆南禅寺三門
住所 京都市左京区南禅寺福地町
拝観志納金(楼上) 500円
※拝観期間・時間は南禅寺に準ずる

 

「天授庵」の池泉回遊式庭園は青もみじパラダイス

続いて向かうべきは、南禅寺の開山塔「天授庵」。こちらでは、1000坪ほどもある池泉回遊式の南庭と枯山水庭園の東庭、ふたつの庭を楽しむことができます。

南禅寺を3時間で歩く! 金地院から水路閣までのおすすめルート南庭の東池

東庭は、白砂と緑の苔と幾何学的な石畳が印象的。対する南庭は、鬱蒼(うっそう)と繁る楓や竹林の中を歩くのが心地いい。池に架かった木の橋の上が、“青もみじ狩り”のベストポイントです。

◆天授庵
住所 京都市左京区南禅寺福地町
TEL 075-771-0744
営業時間 9:00~17:00(11月~2月は~16:30)
定休日 無休
拝観料 400円

 

「南禅寺方丈」で狩野派の作品に癒される

天授庵から参道へ戻り、禅宗様式の瓦屋根が美しい法堂(はっとう)を眺めたら、いよいよ今回のハイライト。国宝、南禅寺方丈です。大方丈の広縁からのぞむのは、小堀遠州の作とされる枯山水庭園。横に寝かせた巨石が、白砂の川を渡る虎の姿に見えることから、「虎の子渡しの庭」と呼ばれています。

南禅寺を3時間で歩く! 金地院から水路閣までのおすすめルート遠州作“虎の子渡しの庭”

さて、優雅な庭の虎を眺めた後は、方丈の中を駆け回る虎との対面です。南禅寺の大方丈は、豊臣秀吉が寄進した京都御所の殿舎を移築したもの。続く小方丈は、伏見城の小書院を移したもの。障壁画は狩野派一門の作品です。中でも狩野探幽の傑作、襖40面にわたる『群虎図』は大迫力。「水呑みの虎」に描かれた虎に至っては、今にも飛び出してきそうなほど躍動的なのです。

南禅寺を3時間で歩く! 金地院から水路閣までのおすすめルート小方丈、三之間。障壁画は狩野探幽作「群虎図」

◆南禅寺方丈
住所 京都市左京区南禅寺福地町
TEL 075-771-0365
営業時間 8:40~16:40分受付終了(12月~2月は~16:10)
定休日 年末4日間
拝観料 500円

 

レトロな近代建築「南禅院・水路閣」でしめくくり

南禅寺方丈を出ると、左手に現れたのは赤レンガの水路閣。明治23(1890)年、琵琶湖の水を京都へ運ぶためにつくられた、京都近代建築のひとつです。まずはこの水路閣のアーチをくぐり、石段をのぼった先に立つ別院、南禅院を訪ねます。

南禅寺を3時間で歩く! 金地院から水路閣までのおすすめルート

こちらは、後に南禅寺を開く亀山法皇が暮らした離宮の遺跡。当時の趣を伝える閑雅な庭は、鎌倉末期に法皇自らが作庭したとも伝えられる池泉回遊式庭園です。龍の形の上池や、小島を「心」の字に配した心字島がある下池の周りを、ゆるりと散策。庭の奥まで歩けば、池の水面に映る新緑がそれはそれは美しく、風光明媚なこの土地をとても気に入っていたという法皇の喜びに、ほんの少し触れた思いです。

南禅寺を3時間で歩く! 金地院から水路閣までのおすすめルート

しめくくりは、歴史のロマンを感じる水路閣で記念撮影。爽やかな新緑の中で大きく深呼吸したら、そろそろ散策はおしまいです。疏水の水音を聞きながら、おいしいものでも食べに行きましょう。

◆南禅院
住所 京都市左京区南禅寺福地町
拝観料 300円
拝観時間・期間は南禅寺に準ずる

◆水路閣
住所 京都市左京区南禅寺福地町 南禅寺境内

 

ちょっぴり足をのばして…南禅寺散策後におすすめのスポット

散策後のお昼かお茶なら、お寺からそれほど歩かずに済む名店へ。もうひと歩き新緑を楽しみたい方には、名勝「無鄰菴」がおすすめです。買い物をしたければ、かわいい豆皿が並ぶうつわ店はいかが?

大安苑はなれのCafé

南禅寺を3時間で歩く! 金地院から水路閣までのおすすめルート

南禅寺の三門からほんの2〜3分の場所にある、隠れ家カフェ。京割烹の名店「大安苑(たいあんえん)」が、瀟洒な建物の2階で営んでいます。窓辺の席から見下ろせる美しい庭園は、植治こと11代目小川治兵衞の作。初夏は新緑とツツジが見ごろです。

◆大安苑はなれのCafé
住所 京都市左京区南禅寺草川町81 大安苑
TEL 075-752-4333
営業時間 11:30~17:00ごろ
定休火 水曜日

岡北

南禅寺を3時間で歩く! 金地院から水路閣までのおすすめルート

“出汁で食す”京うどんを味わえるのが、昭和15年創業「岡北」です。やわらかくてコシもある細めの麺と、刻んだお揚げさんに九条ねぎ。よく絡むよう同じ太さに揃えたそれらを一緒に、つるり、ごくり。

◆岡北
住所 京都市左京区岡崎南御所町34
TEL 075-771-4831
営業時間 11:00~20:00(L.O.)
定休日 火曜日、第1・3水曜日、5月2日、6日

無鄰菴(むりんあん)

南禅寺を3時間で歩く! 金地院から水路閣までのおすすめルート

明治29(1896)年、明治・大正の元老、山県有朋の別荘としてつくられました。庭園は7代目小川治兵衞の作。琵琶湖疏水の水を引き込み、三段の滝と池、芝生を配した池泉回遊式庭園です。

◆無鄰菴
住所 京都市左京区南禅寺草川町31
TEL 075-771-3909
営業時間 8:30〜18:00(入場30分前。時期により開場時間は変わる)
定休日 年末

うつわや あ花音(あかね)

南禅寺を3時間で歩く! 金地院から水路閣までのおすすめルート

南禅寺前交差点に立つうつわの名店です。目利き女性店主が選ぶ作家ものの豆皿は、シンプルで愛らしく、飽きずに使えそうなものばかり。求めやすい価格もうれしいポイントです。右は京都の人気作家、村田森の染付隅切り四方豆皿、左は加賀の作家、安齋新・厚子による白磁木瓜豆皿。

◆うつわや あ花音
住所 京都市左京区南禅寺福地町83-1
TEL 075-752-4560
営業時間 10:30~17:30
定休日 月曜日

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