鳥取県(国宝:3件)
日本一危ない国宝は、拝観すると感動ひとしお
■「三佛寺奥院(投入堂)」
読み:「さんぶつじおくのいん(なげいれどう)」

約1300年前に修験道(しゅげんどう)の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が投げ入れてできたと伝わる「投入堂」は、急峻な山を登らなくてはたどり着けないことから〝日本一危ない国宝〟として知られています。車道から遠目に見ることもできますが、厳しい登山道を経て投入堂を目の当たりにすると、神聖さと美しさに圧倒されることでしょう。
●つくられた時代:平安時代・11~12世紀
●見られる場所:「三佛寺」 鳥取県東伯郡三朝町三徳1010
●公式サイト:https://mitokusan.jp/
建立当初、投入堂は赤と白で彩られていたとか。参拝登山には注意事項が多く、事前に要確認。
島根県(国宝:7件)
弥生時代の出雲地方の歴史を知る糸口が、この銅鐸!
■「島根県加茂岩倉遺跡出土銅鐸」
読み:「しまねけんかもいわくらいせきしゅつどどうたく」

1996年、農道整備中に見つかった弥生時代の加茂岩倉遺跡から、39口の銅鐸が出土。これは、ひとつの遺跡から出土した数として最多となります。これらの銅鐸には、表面の絵に畿内の銅鐸とは異なる図様があるなど、従来の銅鐸と異なる特徴がいくつも…。この貴重な銅鐸は1999年に重要文化財になり、2008年に国宝となりました。
●つくられた時代:弥生時代
●見られる場所:「島根県立古代出雲歴史博物館」 島根県出雲市大社町杵築東99-4 所有:国(文化庁保管)
●公式サイト:https://www.izm.ed.jp/
島根県立古代出雲歴史博物館で、銅鐸39口を展示公開。※2026年9月まで休館の予定。
岡山県(国宝:9件)
江戸時代につくられた現存最古の庶民のための学校
■「旧閑谷学校 講堂」
読み:「きゅうしずたにがっこう こうどう」

閑谷学校は江戸時代前期の寛文(かんぶん)10(1670)年、岡山藩主・池田光政が設立。現存する日本最古の、庶民のための学校です。講堂は元禄(げんろく)14(1701)年に完成。地域のリーダーを育てるという精神のもと実践された教育は、明治維新以降のいち早い近代化の原動力となり、礼節を重んじる心とともに、現代まで受け継がれています。
●つくられた時代:元禄14(1701)年
●見られる場所:「特別史跡旧閑谷学校」 岡山県備前市閑谷784 所有:岡山県(指定管理者:公財 特別史跡旧閑谷学校顕彰保存会)
●公式サイト:https://shizutani.jp/
講堂の屋根には備前焼(びぜんやき)の瓦を使用。大きく堂々とした外観から、教育への姿勢がうかがわれる。
広島県(国宝:26件)
福山市名誉市民の企業家が収集した国宝の太刀
■「太刀 銘筑州住左(江雪左文字)」
読み:「たち めいちくしゅうじゅうさ(こうせつさもんじ)」
福山市の名士・故小松安弘の日本刀コレクションの一口(ひとふり)。身幅が広く、長寸(ちょうすん)で、鋒(きっさき)がのびたこのような太刀は南北朝時代に流行。江雪の号は、北条氏政(ほうじょううじまさ)の重臣であった板部岡江雪斎(いたべおかこうせつさい)が所持したことに由来。のちに徳川家康に献上され、家康の息子で紀州徳川家の祖となった頼宣(よりのぶ)に与えられて、同家に伝来しました。
●つくられた時代:南北朝時代・14世紀
●見られる場所:「ふくやま美術館」 広島県福山市西町2-4-3
●公式サイト:https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyama-museum/
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山口県(国宝:10件)
後半生を山口で過ごした画聖・雪舟の記念碑的名画
■「四季山水図巻(山水長巻)」雪舟筆/
読み:「しきさんすいずかん(さんすいちょうかん)」せっしゅうひつ
明(みん)に渡った雪舟が、中国風の四季の風景と人々の生活を描いた、全長約16mもの長大な画巻。先人が残した技法を駆使した雪舟が、日本の水墨画を確立するのに成功したことを示す名作です。西国(さいごく)最大の守護大名・大内氏の依頼により制作されたと考えられ、毛利(もうり)家に伝来してからは門外不出の家宝として大切にされてきました。
作者:雪舟等楊
●つくられた時代:文明18(1486)年
●見られる場所:「毛利博物館」 山口県防府市多々良1-15-1
●公式サイト:https://mohri-museum.com/
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都道府県別国宝件数TOP5
順位 都道府県 件数 (美術工芸品/建造物)
1位 東京都 292件(290/2)
2位 京都都 239件(186/53)
3位 奈良県 208件(144/64)
4位 大阪府 62件(57/5)
5位 滋賀県 56件(34/22)
上位は、現在の首都と、かつて都が置かれた関西の4府県。政治、経済の中枢には、文化財も多いことがわかります。注目したいのが1位東京の建造物で、わずか2件だけ。江戸時代からの建物は戦災の影響もあって極端に少なく、美術館・博物館が所蔵する美術工芸品が大多数を占めているのです。
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※件数に2025年3月に答申された「伎楽面」「物語下絵料紙金光明経巻第二」など4件は加えていません。

