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北斎AtoZ
L=【『LIFE(ライフ)』誌】世界が北斎に与えた最高のお墨付き!
北斎が日本を代表する芸術家で、世界一の浮世絵師だというのは、決して印象で語られているのではありません。
その論拠となるのが、アメリカの有名なフォト・ジャーナル誌『LIFE』。
20世紀の終わりを間近にした1998年、「過去1000年の間で最も重要な人物はだれ?」という調査を行って上位100人を誌上で発表しました。
なんとこの中に北斎も入っていた!
その中に日本人で唯一、86位にランクインしたのが葛飾北斎だったのです(!)。
ヨーロッパとは遠く離れているうえ、16~18世紀の江戸時代には鎖国政策をとっていた日本は、当時の西洋人にとっては知る人ぞ知る的存在でした。
それが、「過去1000年の間で最も重要な人物」第1位がエジソン、2位がコロンブスという、歴史の教科書で有名な偉人たちのなかに、北斎の名があがったのは驚くべきことです。
ドガのメッセージも泣かせる!
その理由として添えられていたのが、「北斎は浮世絵の絵師たちのひとりではなく、彼自身がひとつの島であり、大陸であり、世界全体なのだ」という、フランス印象派の画家で彫刻家エドガー・ドガの言葉。
西洋の近代美術に多大な影響を与え、ジャポニスムを生み出した北斎の功績はかくも偉大だったのです。
おまけ アメリカのミュージアムショップにはこんな定規が!
偉大な画家のラインナップに〝Katsushika Hokusai〟の名を発見。すぐ下にはドガの名も! 『RULERS of ART Great Painters』(画像は『和樂』2016年1・2月号より)