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2026.03.02

「全国必見!美術展カレンダー」より、選りすぐりの展覧会6選【永青文庫、メナード美術館、泉屋博古館東京、サンリツ服部美術館、福田美術館、岡田美術館】

気になる最新の展覧会情報を網羅した、『和樂』本誌の連載企画「全国必見!美術展カレンダー」。そのなかから、3月末から6月にかけて終了を迎える、注目すべき展覧会を6つご紹介します!

永青文庫 ~3月29日
「令和7年度早春展 アジアの仏たち-永青文庫の東洋彫刻コレクション-」

国宝〝細川ミラー〟も特別展示中! 行かねば!

いずれも重要文化財の『菩薩半跏思惟像(ぼさつはんかしいぞう)』『如来坐像(にょらいざぞう)』をはじめとする中国彫刻や、多種多様なインド彫刻――。
永青文庫(えいせいぶんこ)の東洋彫刻コレクションが7年ぶりに一堂に会します。
ふだんは熊本県立美術館に保管されている像も展示されるとのことで、貴重な機会に。
さらに〝細川ミラー〟の名で広く知られる国宝『金銀錯狩猟文鏡(きんぎんさくしゅりょうもんきょう)』が、2025年8月から1年間、日本最古の美術誌『國華(こっか)』の表紙を飾っていることを記念した特別展示も。
●入館料(一般)1,000円

重要文化財『菩薩半跏思惟像』 中国・北魏時代(6世紀前半) 永青文庫

重要文化財『如来坐像』 中国・唐時代(8世紀前半) 永青文庫

永青文庫DATA(和樂提携美術館)

住所:東京都文京区目白台1-1-1
電話:03-3941-0850
開館時間:10:00~16:30 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.eiseibunko.com/

メナード美術館 ~3月29日
「所蔵企画展 日本画いまむかし―富士・琳派・人物―」

「富士」「琳派」「人物」をキーワードに、メナード美術館コレクションから代表的な日本画約40点を展示。
俵屋宗達(たわらやそうたつ)や葛飾応為(かつしかおうい)といった近世美術を〝むかし〟、現代に活躍する画家を〝いま〟として、日本美術の今と昔を比較していきます。
その間をつなぐ横山大観や安田靫彦(やすだゆきひこ)、前田青邨(まえだせいそん)といった近代の日本画も紹介することで、技法やモチーフ、表現方法などの変遷も辿る、興味深い展覧会。荘厳な美しさをたたえた田渕俊夫(たぶちとしお)『朝陽』は今回コレクションから初公開!
●入館料(一般)1,000円

田渕俊夫 『朝陽』 2013年 メナード美術館

横山大観 『霊峰不二山』 1933年 メナード美術館

メナード美術館DATA

住所:愛知県小牧市小牧5-250
電話:0568-75-5787
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://museum.menard.co.jp/

泉屋博古館東京 ~4月5日
特別展「生誕151年からの鹿子木孟郎-不倒の油画道-」

重厚な写実表現が一周回って新鮮です

20世紀初頭のフランスに3度留学し、アカデミスムで学んだ正統的なリアリズムを日本に伝えた近代洋画の巨匠、鹿子木孟郎(かのこぎたけしろう)。
「最後の歴史画家」と称されたジャン=ポール・ローランスに師事し、精緻(せいち)な描写力とドラマチックな演出を学びとった重厚で堅牢な油彩画は、高い評価を受けました。
この展覧会では、文部省美術展覧会などへの出品作をはじめ、調査によって発見された新出作品、鹿子木の仲介により住友家に届けられたローランスの代表作など、約130点からその画業を紹介。見逃せない大規模回顧展です。
●入館料(一般)1,500円

鹿子木孟郎 『婦人像』 個人蔵

ジャン=ポール・ローランス 『マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち』 1877年 泉屋博古館東京

泉屋博古館東京DATA(和樂提携美術館)

住所:東京都港区六本木1-5-1
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:11:00~18:00(金曜日は~19:00) ※入館は17:30まで。金曜日は18:30まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://sen-oku.or.jp/tokyo/

サンリツ服部美術館 ~4月12日
「舶来の陶磁器」

日本人が愛した舶来ものを一堂に

鎌倉・室町時代に尊ばれた「唐物(からもの)」、桃山・江戸時代に大きく展開した「茶陶(ちゃとう)」、大正・昭和期に流行した中国や朝鮮半島の「古陶磁」の3テーマで、舶来の陶磁器を紹介。
中国・元時代の代表的な青磁窯である龍泉窯(りゅうせんよう)の優品や、中国・景徳鎮窯(けいとくちんよう)の古染付(こそめつけ)、江戸時代の日本で人気を集めたヨーロッパの色絵など、魅力あふれる作品が並びます。
日本の文化への影響についても学べる楽しい機会に。
●入館料(一般)1,100円

『青磁不遊環耳付瓶』 龍泉窯 中国・元時代・14 世紀 サンリツ服部美術館

『色絵阿蘭陀四方向付』 ヨーロッパ・17~18世紀 サンリツ服部美術館

サンリツ服部美術館DATA(和樂提携美術館)

住所:長野県諏訪市湖岸通り2-1-1
電話:0266-57-3311
開館時間:9:30~16:30
休館日:祝日を除く月曜日、展示替え期間、年末年始 ※展示により異なる場合あり
公式サイト:https://sunritz-hattori-museum.or.jp/

福田美術館 ~4月12日
「昭和100年記念 あの頃は 〜栖鳳・魁夷・又造らが起こした昭和の風〜」

激動の時代を生きた画家たちの作品に胸打たれる

2026年は昭和100年の節目の年。
貧しさも豊かさもあわせもった激動の時代の美術を、年代ごとに紹介します。
明治・大正を生き抜いた竹内栖鳳(たけうちせいほう)、横山大観(よこやまたいかん)らが円熟期を迎えた戦前、厳しい時局の中で活動を続けた戦中、そして東山魁夷(ひがしやまかいい)や杉山寧(すぎやまやすし)ら若い世代が、「日本画滅亡論」が声高に唱えられる逆風のなかで、新しい日本画を模索した戦後。
あわせて100点で〝あの頃〟を振り返ります。
●料金(一般)1,500円

竹内栖鳳 『富嶽』 昭和2(1927)年 福田美術館【前期展示:〜3月2日】

小杉放菴 『山童嬉遊図』 昭和4(1929)年 福田美術館【前期展示:〜3月2日】

福田美術館DATA(和樂提携美術館)

住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
電話:075-863-0606
開館時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで。
休館日:不定休。展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://fukuda-art-museum.jp/

岡田美術館 ~6月7日
特別展「愛でたい美術-絵画とやきものに見る幸せのかたち-」

見ているだけで幸せになる作品ばかり!

江戸琳派の画家・鈴木其一(すずききいつ)の息子である鈴木守一(しゅいつ)の『富士図屛風』は、富士山の裾野(すその)近くまで広がる雪や、陽光の輝きが、金地や金砂子(きんすなご)によって表現された華やかな作品。
破魔弓などを表した色鮮やかな有田焼『色絵破魔弓熨斗文皿(いろえはまゆみのしもんざら)』は男児の初節句のためにつくられたと考えられています。
ほかにも鶴や孔雀、七福神など、おめでたいモチーフが愛らしく表現された絵画とやきものを一堂に。
ハッピーオーラあふれる特別展です。
●入館料(一般)2,800円

『色絵破魔弓熨斗文皿』 有田 江戸時代・17世紀末〜18世紀初頭 岡田美術館

鈴木守一 『富士図屛風』(部分) 江戸時代末期~明治時代初期・19世紀後半 岡田美術館

岡田美術館DATA(和樂提携美術館)

住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
電話:0460-87-3931
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:年末年始
公式サイト:https://www.okada-museum.com/

◆『和樂』「全国厳選!美術展カレンダー」とは?

『和樂』本誌では、発売期間中に全国で行われている展覧会を、作品情報とともに紹介しています。掲載しているのは全国の著名な美術館・博物館。お目当ての展覧会を見に、また旅先での美術館巡りなどで、ぜひともご活用いただきたい【和樂 提携美術館】の優待券を毎号お届けしています!詳細は本誌でご確認ください。

【和樂 提携美術館】

山形「土門拳写真美術館」、茨城「笠間日動美術館」「徳川ミュージアム」、群馬「原美術館ARC」、千葉「千葉市美術館」、東京「永青文庫」「太田記念美術館」「菊池寛実記念 智美術館」「五島美術館」「サントリー美術館」「泉屋博古館東京」「東京ステーションギャラリー」「パナソニック汐留美術館」「三井記念美術館」「三菱一号館美術館」「森美術館」「山種美術館」、神奈川「岡田美術館」「川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文夫コレクション」「ポーラ美術館」、長野「軽井沢千住博美術館」「サンリツ服部美術館」「日本浮世絵博物館」、静岡「MOA 美術館」、愛知「徳川美術館・名古屋市蓬左文庫」、京都「泉屋博古館」「福田美術館」「細見美術館」、奈良「松伯美術館」「大和文華館」、和歌山「高野山霊宝館」、兵庫「芦屋市立美術博物館」、島根「足立美術館」(都道府県別・五十音順)

※美術館の入館料は、特に明記のない限り税込表示となります。
※本記事は雑誌『和樂(2026年2・3月号)』の転載です。
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和樂web編集部


取材・文/小竹智子 構成/剣持亜弥、鈴木智恵(本誌)
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