Art
2019.04.26

まだ間に合う!GWに行きたい展覧会おすすめ10選 【2019年版】

この記事を書いた人

ついに、GW(ゴールデンウィーク)がスタートしますね。超大型の10連休、ちゃんと予定を立てなきゃと思いながらも、まだなにも決まっていない、、という人も多いのではないでしょうか? そこで和樂web編集部では、どこへ行こうか迷い中の方におすすめしたい、GW中に開催している展覧会を厳選しました。ぜひ、お出かけの参考にしてみてください!

GWに行くべきおすすめの展覧会10選

1.根津美術館「尾形光琳の燕子花図」

四季折々の景色を楽しめる東京・根津美術館の庭園では、燕子花の開花がはじまっています。この燕子花の時期にあわせて毎年公開される、尾形光琳の「燕子花図屏風」は必見。ぜひ、燕子花×燕子花図屏風の共演を見に、根津美術館に足を運んでみてください。

特別展「尾形光琳の燕子花図」に関して詳しくはこちらから▼
国宝と庭園でカキツバタの競演! 根津美術館「尾形光琳の燕子花図」徹底レポート

2.MIHO MUSEUM「大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋」

GW中に限らず今シーズン見逃せないのが、滋賀・MIHO MUSEUMで開催中の「大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋」。世界に3碗しか現存しない国宝「曜変天目」のうち、『天王寺屋から龍光院に寄進されてから400年間、ほとんどお蔵から出ることがなかった』といわれる大徳寺龍光院蔵の1碗を特別公開しています。

実物を見に行く前にぜひ読んでいただきたいおすすめの記事がこちら▼
貴重すぎる名茶碗は見逃せない「国宝 曜変天目と破草鞋」展 見どころ徹底解説

実は現在、奈良国立博物館と東京・静嘉堂文庫美術館でも国宝「曜変天目」を特別公開中。世界に3碗しかない名茶碗が、日本で同時に公開されているという貴重な機会。滋賀・奈良・東京とそれぞれの距離が離れてはいますが、この大型連休を利用して3碗制覇を目指してみてはいかがでしょうか?

3.東京国立博物館 平成館「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」

国宝仏像たっぷり、見応え抜群の展覧会といえば東京国立博物館 平成館で開催中の「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」。この展覧会で絶対に見逃せないのが、仏さまの世界をわかりやすく立体に表現した「立体曼荼羅」。そんな「立体曼荼羅」を構成する21体の仏像群のうち、史上最大となる国宝11体を含む全15体が今回の展覧会に出品されています。

おすすめグッズやイベント情報も充実!▼
2019年の東寺展は国宝づくし。空海ゆかりの仏像と密教美術が凄い!【展覧会感想・解説・レポート】

4.福島県立美術館「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展 『若冲』」

いま、伊藤若冲を見るなら福島へ! 2013年の夏に福島県立美術館で開催された「若冲が来てくれました プライス・コレクション 江戸絵画の美と生命」展。それから約6年。「もういちど若冲を福島で観たい!」という地元の人の熱いリクエストが結実した展覧会が、現在開催中の東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展「若冲」です。

今回の展覧会には、水墨画を中心に、評価の彩色画から大型屏風まで、バラエティに富んだ若冲作品約110件が出品されています。ボリューム満点、念願の「若冲展」は見逃せません。

遠くて行けない…という方は、展覧会レポートだけでもぜひぜひ!▼
福島でふたたび開催! 2019年の伊藤若冲展は「水墨画」の魅力爆発

5.府中市美術館「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」

この連休中に日頃の疲れを癒したい…! という方におすすめしたいのが府中市美術館で開催中の特別展「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」です。この展覧会には、気が抜けてしまうほど自由で面白い作品が並びます。徳川家光や夏目漱石が描いた作品は、見ているだけで脱力してしまうほどのゆるさ…。

どんな作品が展示されているのか気になる方は、こちらの記事でチェックしてみてください▼
規格外の面白さ「へそまがり日本美術」で異彩を放つ日本絵画を見逃すな!

6.渋谷区立松濤美術館「女・おんな・オンナ~浮世絵にみる女のくらし」

美術館もGW中はどこも人がすごいでしょ、、と足が遠のいてしまいがちな人におすすめしたいのが、渋谷区にある松濤美術館。閑静な住宅街のなかにあるので、ギュウギュウに混雑ということはなかなかありません。比較的落ちついていて、展覧会をゆっくりと鑑賞することができます。

GWの期間に開催中の展覧会情報はこちら▼
コスメから春画まで! 松濤美術館で考える江戸時代の女のリアル 「女・おんな・オンナ〜浮世絵にみる女のくらし」展レポート

7.東京藝術大学大学美術館「藝大コレクション展2019」

東京藝術大学構内にある日本最大級の大学美術館「東京藝術大学大学美術館」では、年1~2回ペースで藝大の所蔵品を展示する「藝大コレクション展」を開催しています。現在開催中の「藝大コレクション展2019」では、同館所蔵の「定番」作品や新規収蔵作品はもちろん、普段なかなか見ることができないような作家や注目されてこなかった作品・資料に焦点を当てています。

今回の特集では、歌川広重の連作シリーズ「名所江戸百景」のなかでもとりわけ有名な「大はしあたけの夕立」の、激レアバージョンが展示されているとか。

いったいなにが激レアなのか、、詳しくはこちらから▼
意外なお宝を発見できる?! 「藝大コレクション展2019」は今年も凄かった!

8.資生堂アートハウス「版画を楽しむ木版・銅版・リトグラフ・シルクスクリーン」

静岡県掛川市にある「資生堂アートハウス」。現在は、近代の『版画』をテーマにした特別展を開催中です。時代やジャンルを超えた版画作品約70点が集結。浮世絵以後の版画の発展の様子をみていくことができます。広大な緑の敷地のなかには、さまざまなオブジェが飾られているので、外をのんびりお散歩もまた楽しいですよ!

「版画展」詳細、資生堂アートハウスとは?▼
浮世絵の時代からさらに発展した近現代の版画が楽しい、資生堂アートハウスの展覧会

9.東京都国立近代美術館 工芸館「The 備前-土と炎から生まれる造形美-」

2020年夏に金沢に移転が決まっている「東京都国立近代美術館 工芸館」。現在開催中の備前焼展は、同館で開催される最後の陶芸展です。展示は、人間国宝の作品がずらりという贅沢な内容。約520年にもわたる備前焼の歴史を順に追っていくことができるので、焼き物に詳しくない人でも楽しめます。

焼き物初心者が行く! 備前焼展レポート記事はこちらから▼
人間国宝の作品がずらり!「備前焼」520年の歴史をたどれる特別展が開催中

10.東京都現代美術館「MOTコレクション ただいま/はじめまして」「百年の編み手たち-流動する日本の近現代美術-」

2019年3月にリニューアルオープンしたばかりの「東京都現代美術館」。サイン什器やトイレ案内など細かなところから、エレベーターの増設、レストランの新店舗オープンなど、ガラリと生まれ変わりました。現在は、リニューアル・オープンを記念した企画展とコレクション展が同時開催中です。お隣の木場公園でピックニックをしてから展覧会を楽しんでみてはいかがでしょうか?

リニューアルで変わったところはココ!▼
リニューアルした東京都現代美術館 3つの見どころ

ところどころ雨の予報なGWですが、美術館ならいつでも雨に濡れることなく楽しむことができますよ! ぜひ、アートと共に素敵な連休をお過ごしください。

書いた人

1994年生まれのさそり座の女。地元・北千住を愛す。大学在学中、和樂編集部で3年間アルバイトをする。就活に挫折していたところ、編集長に捕獲される。好きになるものの偏りが激しいことが悩み。最近心に響いたコトバは「お酒は嗜好品ではなく必需品」。アルコールは正義だと思っている