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蔦重AtoZ
Ⅹ=「X(旧ツイッター)」の江戸時代版!
現在、情報の速度において、テレビ・ラジオや新聞を凌駕(りょうが)しているのがインターネット。ことに「X(旧ツイッター)」のスピード感はすさまじいものがあります。
江戸時代に目を向けると、最も素早いメディアが「瓦版(かわらばん)」。木版の一枚摺りを主とした新聞のような内容で、一夜のうちに摺り上げ、街頭で「辻(つじ)売り」をしていました。この瓦版こそ江戸時代の「X」的存在で、そのスピードを自らの出版物に生かしていたのが、だれあろう蔦重でした。
こんなユニークな絵本を即制作!
特に、世相を斬(き)内容の黄表紙などは最速で出版。読者のニーズにこたえて、庶民の心をがっちりとつかんでいたのです。
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これが時代劇でおなじみのリアル「瓦版」
江戸にはすでに、事件事故を速報するかわら版がありました。蔦重はその速報性を黄表紙などに取り入れて、大ヒットを次々に記録したのです。
もしも蔦重が現代に生きていたとしたら、「X」にどんな内容の投稿をしていたのか、気になります。