“生きたアーカイブ”として構想された展覧会
「THE MAX!」という名称は、創業者がブランド名として選んだ「最高」「最大」を意味する言葉に由来します。
本展では、2003年にイタリア・レッジョ・エミリアに設立された、マックスマーラの歴史的遺産を収集・整理・保存する機関「BAI(Biblioteca e Archivio d’Impresa)」の活気ある雰囲気を再現。

展示空間では、実際の保管施設で使われる木箱から、衣服やアクセサリー、テキスタイル、スケッチなどの数々が姿を現し、“生きたアーカイブ”として物語を伝えます。

伝統的なサルトリアと工業生産の効率性が交差する場所
マックスマーラの歩みは、創業者が母ジュリア・フォンタネージ・マラモッティの裁断・縫製学校でもっとも才能ある生徒とともに制作した、最初のショートコートから始まりました。

以来、マックスマーラは、伝統的なサルトリア(仕立て技術)と、工業生産の効率性が交差する場所であり続けてきました。この融合により、高品質でエレガントなファッションが生み出され、さらに技術革新によって多くの女性たちに届く存在となったのです。
本展では、マックスマーラ独自のノウハウと先駆的精神、そしてイタリアン・プレタポルテ誕生の礎となった革新的な手法が、オリヴィエ・サイヤールによるキュレーションを通じて紹介されています。

美術館の収蔵庫を巡るように。9つの章でたどるマックスマーラの歩み
「THE MAX!」展は、9つの章で構成されています。
衣服、資料、テキスタイル、写真アーカイブ、デザイン家具などが、価値の優劣を設けることなく並ぶ展示空間。まるで美術館の収蔵庫を巡るように、好奇心のままに、ブランドの進化を形づくった数十年の歩みをたどることができます。

各章で焦点を当てるのは、マラモッティ家の裁断・縫製学校や最初の工場、スタイルを構成する言語とその継続性、テーラリング技術と職人技。さらに、ブランドを象徴するタイムレスな名作や、色彩について考察する最終章も展開されます。

時代を超えるエレガンスを体現してきた75年の歩みをたどる
本展のキービジュアルは、フランス人アーティストのオーロール・ドゥ・ラ・モリヌリーが制作。マックスマーラ初の広告看板に描かれた赤いコートから着想を得て、自身の特徴であるミニマルな筆致で表現しています。
「THE MAX!」の没入型体験は、美術館のブックストアにも。
展示空間に並ぶアーカイブ用木箱をモチーフにした店内では、世界中で愛されるテディベアコートの象徴である巨大なテディが来場者を迎えます。

ブランドを代表するコートのセレクションに加え、75周年を記念して特別に復刻された歴史的な3つのモデル、公式展覧会グッズも販売。

卓越したテーラリング技術、テクノロジー、イノベーション。社会の変化を捉え、解釈し続けてきた姿勢。そして、時代を超えるエレガンス。「THE MAX!」展は、マックスマーラの75年の歩みを通して、その世界を発見するための舞台といえます。


