四季折々の日本の自然美を繊細に表現した和菓子。春になると、眺めているだけでも華やかな気持ちになる上生菓子や干菓子、お餅やお饅頭など、美しい和菓子が続々と登場します。そんななかから、「これぞ春!」と感じる和菓子を京都・金沢から厳選しました。桜の時期限定のものばかりなので、早めのチェックがおすすめです!
見て麗し! 食べて美味し! 京都・金沢の春の和菓子
1.二条若狭屋の「桜だより」(京都)
平安神宮や円山公園、醍醐の桜を思わせる「桜だより」は、桜モチーフの決定版。切り抜かれた薄紅色の羊羹の桜が、ぐるりと餡を取り囲み、どこから見ても春の風情に心も踊ります! 3月中旬から4月上旬までの販売。
◆二条若狭屋本店(にじょうわかさやほんてん)
大粒の栗がゴロリと入った「やき栗」、優しい甘みの葛湯「不老泉」…こちらの定番をいただくとホッと心が安らぎます。
住所 京都市中京区二条通小川東入ル西大黒町333-2
TEL 075-231-0616
営業時間 8:00〜18:00(日曜・祝日〜17:00)
定休日 水曜
公式サイト
2.水本の「春錦」(金沢)
メディアに出ることがほぼない、知る人ぞ知る名店、水本の「春錦」。菜の花の黄、桜のピンク、萌えいづる若草の緑という3色で、春のにぎわいを伝えます。4月末までの販売。
◆水本(みずもと)
寛永2年創業の金沢の名和菓子店「森八」で修業をした主人がつくる季節の上生菓子が主軸。良心的な値段も含めて金沢の意気を感じるお店です。
住所 石川県金沢市暁町143
TEL 076-261-6646
営業時間 8:00〜19:00(日曜・祝日〜17:00)
定休日 月曜
3.甘春堂の「貝合せ 桜あん」(京都)
艶やかな生地のなかに桜餡が入った「貝合せ 桜あん」。葛とわらび粉を使った生地は、とろんとしていて、絶妙なやわらかさ。ほんのりした塩気が桜餅を彷彿させます。4月末までの販売。
◆甘春堂本店(かんしゅんどうほんてん)
慶応元年(1865)年の創業。豊国神社や旧六条御所の御用達を務めてきました。2月初旬から発売する、花見弁当のような「春の宴」も春旅のお土産におすすめです。
住所 京都市東山区川端通正面大橋角
TEL 075-561-4019
営業時間 9:00〜18:00
定休日 無休
公式サイト
4.吉はしの「花かがり」(金沢)
具体的なモチーフに頼らず季節を表現する吉はしの「花がかり」。後味のよい上品な甘みで、軽羹生地を花に見立てたモダンな感性にしびれます。4月末まで販売。
◆吉はし(よしはし)
つくり置きや店売りはせず、すべて注文予約制。それは、昔なじみの顧客の注文を守るためでもあるのです。
住所 石川県金沢市東山2-2-2
TEL 076-252-2634
営業時間 9:00〜18:00 ※予約制
定休日 日曜祝日の午後
5.亀屋良永の「うらら」(京都)
砂糖がけの松露(しょうろ)という干菓子で、春のおだやかな明るさを表した「うらら」。同シリーズは、秋には「菊の香」、年始は「寒椿」に変化。「うらら」は3月中旬から発売します。
◆亀屋良永(かめやよしなが)
淡き趣なのに、心に刺さるのが亀屋良永の商品。天保3(1832)年の創業から京の味を守っています。
住所 京都市中京区寺町通る御池下ル下本能寺前町504
TEL 075-231-7850
営業時間 8:00〜18:00
定休日 日曜・第1、第3水曜
公式サイト
6.諸江屋の「春は桜」(金沢)
「春は桜」は、キリッと折り目正しく打ち出された和三盆の桜の落雁に、ただひとつの胡蝶(こちょう)。独特な三角の抹茶せんべいは舞鶴を表しています。せんべいのなかには生姜風味の砂糖が。4月末までの販売。
◆諸江屋本店(もろえやほんてん)
歴史的な由緒をもつ「方丈菓子」や「加賀宝生」、「花うさぎ」など、加賀名菓の伝統を受け継ぐ老舗です。
住所 石川県金沢市野町1-3-59
TEL 076-245-2854
営業時間 9:00〜18:30
定休日 無休
公式サイト
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