実は、水まんじゅうについては、詳細を紹介した記事がすでにある。
え、「水まんじゅう」が名乗れなくなる!?果たして文化は商標登録できるのか?
じゃあこれでいいじゃないか、という話ではあるのだが、水まんじゅうラバーとしては、自分で書きたいのである(我がまま)。が、上記記事は老舗にていねいに取材し、非常に詳細におもしろく仕上げていただいているので、ぜひお読みいただきたい。なんだったらこの記事より読んでいただきたい。さあさあ、リンク先へレッツゴー。
水まんじゅうとは?
さて、ここまで言っても続けて読んでくださる奇特なおかたには、ぜひ最後までお付き合いいただきたい。
改めて「水まんじゅう」とは何ものか。
「葛(くず)粉を用いた半透明の生地で餡(あん)玉を包んだ生菓子(『デジタル大辞泉プラス』より)」とのことだが、文字だけだとイメージできるようなできないような。
ということで、実物画像はアイキャッチでご確認いただきたい。近所の小さな和菓子店の素朴なものだが、味は抜群。優しく繊細な甘さとプルンとした舌触りは、世の艱難辛苦(かんなんしんく)を何も知らなかった子ダヌキ時代――もとい子ども時代を思い起こさせる。
「水まんじゅう」と「葛まんじゅう」「葛桜」の違いは?普通の饅頭とどう違う?
「水まんじゅう」と「葛まんじゅう」は非常に姿が似ている。ではどう見分けるのか?
葛まんじゅうとは、「葛粉を水に溶いて練り、熱して半透明になったものを皮にして餡を包んだもの」とのこと。この説明だと、水まんじゅうと何ら変わりなく思えるが、うーむ。
いろいろ調べてみたが、どうやら厳格な統一基準がない模様だ。ただ、「水まんじゅう」は葛粉に加えてわらび粉を使う、「葛まんじゅう」は笹の葉や桜の葉で包んだものが多い、などの説明がなされているものもあった。
ちなみに「葛桜」というのは「葛まんじゅう」の別名なのだそう。
普通のまんじゅうについては以下をご覧いただきたい。団子記事だが、いろいろ脇にそれて道草を食っている中にまんじゅうもある。
おお団子、あなたはどうして団子なの?名前の由来と歴史・種類、まんじゅうや餅菓子との違いなど紹介
水まんじゅうの歴史
葛まんじゅうのほうは江戸中期(1773年)の出版物にその名が見えるのだが、「水まんじゅう」の誕生詳細については実はよく分からないのだそうだ。ただ、『デジタル大辞泉プラス』にも「岐阜県大垣市の夏季の名物菓子」とあり、大垣が水まんじゅうにとって極めて重要な地であることは間違いない。『大垣市史』には明治30年ごろから市内で作られていたと書かれる。
おいしい水まんじゅうが食べたい!と思ったら
水まんじゅうが有名な場所は京都・名古屋・長岡・岡山などいくつかあるが、やはり岐阜県大垣市は外せないだろう。市内に水まんじゅうを作る和菓子店が多数あり、「大垣名物」として地域全体でとても大切にしている。ちなみに大垣の水まんじゅうは、葛粉に加えてわらび粉も入れるのが特徴なのだそう。
最近ではコンビニやスーパーで売られていたり、ネットで作り方・材料・レシピなどが公開されていたりするので、自分好みの味や形などを追求するのも楽しいかもしれない。
参考文献:
・『デジタル大辞泉プラス』小学館
・『デジタル大辞泉』小学館
・『日本国語大辞典』小学館
・『日本の歳時記』
▼「水ようかん」についてはこちら。
「水ようかん」って、そういえばいつからあるの?歴史や「ようかん」との違いも解説

