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作家のバックグラウンドを知ると、さらに愛着が湧いてくる
「sumica栖」横浜・山下町
元CMディレクターの経歴をもつ、店主の栗栖久(くりすひさし)さん。料理に使うものとしてだけでなく、作家の意図や志といった背景を知ると、うつわを、さらに特別なものとして見ることができるのでは、と語ります。
「たとえば長野大輔さんは農業もしていて、そこでできた灰を使い、作陶する。そのサイクルが、美しいと考えているんですね」
今回紹介する作家はみな、制作工程にかなりの時間と手間を使う人ばかりだとか。
「だから数を多くはつくれないけど、使う人が作家の姿勢に共感できれば愛着も湧く。スピード感のある今の社会と逆行しているようで、実は最も時代性のある作家なのではと、感じているんです」
長野大輔さんの「錆釉七寸皿」
自然の恵みが凝縮されたうつわが料理をよりおいしく
岳中爽果さんの「葉結晶鉢」
思わずハッとするほど繊細な「彫絵」は夢のよう
浅井庸佑さんの「白(貫入)平碗」
納得できる材料を自ら見つけ出し、採取する
店舗情報
sumica栖(すみか)
住所:神奈川県横浜市中区山下町90-1 ラ・コスタ横浜山下公園101号室
電話:045-641-1586
営業時間:11時〜18時(個展最終日は17時)
※不定期オープンなので、詳細はインスタグラムを確認して。@utsuwa_sumica
店主の栗栖久さん。ギャラリーは、観光地から離れたビル街にある。※掲載した情報は2023年12月までのものです。
撮影/sono(bean) 構成/湯口かおり、後藤淳美(本誌)
※本記事は雑誌『和樂(2023年2・3月号)』の転載です。掲載商品は税込価格です。1点もの、もしくは数量が限られているため、在庫がない場合もあります。