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読み物
Culture
2021.04.04

源範頼とは?人物解説!迫田孝也演じる男は上司にしたい鎌倉武士No.1?【鎌倉殿の13人予習シリーズ】

この記事を書いた人

今回解説するのは、頼朝様の弟のひとり、源範頼(みなもとの のりより)殿! オレたちは「蒲殿(かばどの)」って呼んでるよ! なぜかと言うと、現在の静岡県浜松市にあった蒲御厨(かばのみくりや)という場所で生まれ育ったからなんだ。

蒲殿が亡くなった時は、オレが物心つくかつかないかぐらいだったから、オレ自身は面識がない。だけどオレの父上や兄上がお世話になった上司にあたる人物だから、話はよく聞いているよ。結構評判の良い人物だった。

おっと、紹介が遅れたな。鎌倉御家人・三浦胤義(みうら たねよし)が語る、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』予習シリーズ! オレが何者かは第1回参照なッ!

蒲殿こと源範頼殿の出生のヒミツ

先ほど紹介したとおり、蒲殿は頼朝様の弟で、義経殿や阿野全成(あの ぜんじょう)殿の兄にあたるが、母は違う。蒲殿の母は、遠江国池田宿(現・静岡県磐田市池田)の遊女らしい。

ちなみにオレらの時代の「遊女」ってのは、江戸時代のイメージとは違っていてさ、身分の名称の1つというか……。

もちろん春を売る女は遊女と言われてたけど、春を売ってるから遊女じゃなくて、春を売っていなくても遊女がいる場所に生まれ育った女は遊女と呼ばれるからさ、親や夫が貴族や有力者だって遊女も当然いるし、宮中の女房(身分の高い女官)にも遊女がいたし……。

でもまぁ……母が遊女だと、やっぱり貴族と比べたら身分が低いから色々苦労するらしくてな。蒲殿もそのせいで大変な事になるんだけれど、それは今は置いといて、と。

蒲殿こと源範頼殿の活躍

打倒平家を促す「以仁王(もちひとおう)の令旨(りょうじ)」が全国の源氏へ発せられて、蒲殿も頼朝様の元へやって来た。

源平合戦の時に与えられた職務は、なんと「頼朝様の代理」。つまり総大将だ。源平合戦では義経殿ばかりが目立っているが、大手軍(おおてぐん=メイン部隊)を任されていたのは蒲殿で、搦手軍(からめてぐん=サブ部隊)が義経殿だ! ここ、受験には出てこないけど、赤線チェックだぞ!

そして、和田義盛(わだ よしもり)は蒲殿の軍奉行(いくさぶぎょう=現場監督役)として補佐し、オレの父上と兄上(三浦義村)は蒲殿率いる大手軍にいたのだ!

適材適所で部下の特性を把握していた蒲殿こと源範頼殿

義経殿って、まぁ戦上手なイメージがあるけど……なんというか、目立ちたがりというか。う~ん、例えるなら「ワンマン若手社長」というか……。「お前に任せるより俺がやった方が早いから」と言って全部やっちゃうタイプ。しかも実際できちゃうタイプでさ……。

それに比べて、蒲殿って目立たないけれど、それは「あ、君それが得意なんだ? じゃ、任せちゃうね~」っていうタイプだったから。

どっちのタイプが理想の上司かって言えば、まぁ現代ではそれぞれだろうけど、オレらにとっては「頼朝様に自分の活躍を褒めてもらいたい」ってのがまずあるんだ。

義経殿の下にいると、義経殿が全部パッパとやってくれるけど、その代わり頼朝様には「義経殿が全部やりました!」という報告が行っちゃうわけだ。対して、蒲殿の下にいる者はどうか。「これは〇〇さんがやって、◇◇さんはこっちをやってくれました!」という報告がちゃんと頼朝様の元へ行く。

現代でも、もしキャリアアップを目指すなら、プロジェクトリーダーはどっちが良いかと聞かれたら明白なんじゃないかな……。

意外と喧嘩好きな蒲殿こと源範頼殿

まぁ、そんな感じで、読者諸君にのほほんとして人が良い蒲殿のイメージがついたところで、蒲殿がわりと喧嘩っ早かった事もお知らせしておく。御家人と乱闘事件も起こしていたみたいだ。

でもまぁ、普段のほほんとしている人が、ブチキレたらめっちゃ怖いってよくあるよな~。「ナメられたら倍返しでやり返す」な中世社会において、出自の時点で蒲殿はナメられやすかったとも言えるしな。

蒲殿こと源範頼役、迫田孝也殿について

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、そんな蒲殿を演じることとなる迫田孝也殿。ああ、もうなんか、既にのほほんとした人の良さがにじみ出ている~! キレるところが想像できないので、一度ぐらいドラマ内でブチ切れて大暴れするシーンも見てみたいなぁ。

頼朝の弟。愚直に源氏を支える努力の武将

まだ“知る人ぞ知る”に留まっているこの源範頼を、この作品を通じて、世の中がその魅力に気付いていただけるよう真摯(しんし)に!演じたいと思っています。
そしてその暁には、全国で大暴れしたいと思っております。
合言葉は「源範頼、ここにあり!」です!

NHK_PRサイト 迫田孝也のコメントより抜粋

おお~! これは! めっちゃくちゃカッコイイ蒲殿を期待できるんじゃないだろうか!

書いた人

承久の乱の時宮方で戦った鎌倉御家人・西面武士。妻は鎌倉一の美女。 いわゆる「歴史上人物なりきりbot」。 当事者目線の鎌倉初期をTwitterで語ったり、話題のゲームをしたり、マンガを読んだり、ご当地グルメに舌鼓を打ったり。 草葉の陰から現代文化を満喫中。