Culture

2023.05.30

銀座で歌舞伎の楽しさに触れる! 市川團十郎プロデュースイベント・セイコーハウス銀座ホールで開催

銀座のランドマークとして親しまれている、時計塔「SEIKO HOUSE GINZA」。約140年前に銀座で創業したセイコーは、常に一歩先を行く革新者として歴史を積み重ねてきました。十三代目市川團十郎も、銀座とゆかりがあり、芸の継承と新たな挑戦を続けています。セイコーのグループアンバサダーをつとめる市川團十郎が、「時」をテーマにしたプロデュースイベントを開催することになりました。2023年7月4日、5日の2日間で、会場はセイコーハウス銀座ホールです。

「時」の文化を銀座から発信するプロジェクト

今回の催しは、日本文化の魅力を再発見することを目的にセイコーが立ち上げた「時と日本文化プロジェクト」の一環で実施されます。プレス発表会には、市川團十郎、市川ぼたん、市川新之助が参加して華を添えました。

「歌舞伎は、時を超えながら人の力で紡いできた文化です。銀座の中心で、劇場とは違う空間の中で日本文化を体験できるのは魅力的だと思います」と市川團十郎。「時」をテーマに、歌舞伎の面白さを伝えるイベント「時からの学び」をプロデュースします。

「音」「動」「知」で知る歌舞伎の魅力

「時からの学び」は、和楽器を解説と共に聴く「音」の時間、歌舞伎俳優が見栄の切り方や踊りなどを解説する「動」の時間、歴史や成り立ちを知る「知」の時間の3つのセクションから、歌舞伎について知ることができます。プレス発表会では、それぞれのデモンストレーションが行われました。

歌舞伎囃子方・田中傳次郎(たなかでんじろう)は、小鼓(こつづみ)を手にして登場し、実演も披露しました。「こちらの銅(どう)は、300年ぐらい前のもの、皮は150年ぐらい前のものになります。このような楽器を目にすることは少ないと思いますので、イベントでは締太鼓や三味線などもお持ちして、色々な音を聴いてもらえたらと思います」

続いて登場した市川九團次、大谷 廣松は、立ちまわりの実演を行いました。扇子を刀に見立てて、最初はゆっくりとした動きで、次に実際に舞台で演じているスピードで。素早い動きでも、双方がぶつかったりすることはなく、流れるような動きです。「歌舞伎の立ち回りは、江戸時代からの型があります。この型があるお蔭で、私たちはけがをすることもなく、舞台をつとめることができています」と大谷。市川は「今日はお見せできませんが、女形の歩き方など、所作の違いもご披露させていただけたら」と、イベントへの意気込みを話しました。

最後に登場したのは、歌舞伎の文芸部門を担当している 今井豊茂。「歌舞伎は、先人たちが積み重ねた決まりごとが、色々あります。この決まりごとがわかると、より楽しめる芸能なので、それをご紹介したいですね。こちらは歌舞伎座と近いので、上演している演目の解説や、歌舞伎役者さんとのトークなど、歌舞伎を楽しんでもらえる時間にしたいと思います」と話す今井。

人の力で重ねてきた伝統芸能の「時」を、知ることができるイベントになりそうです。買い物帰りにふらっと立ち寄って、日本文化に触れるのもいいかもしれません。

開催概要

■市川團十郎プロデュース 歌舞伎を知り、楽しさを味わうプレミアムイベント「時からの学び」

日時:2023 年 7月4日(火)、5日(水)※詳細は後日発表
会場:セイコーハウス銀座ホール 東京都中央区銀座 4 丁目 5-11 セイコーハウス銀座 6 階 (東京メトロ銀座駅 A9・A10 出口より徒歩すぐ B1 出口直結 )
出演:「音」 田中 傅次郎/「動」 市川 九團次、大谷 廣松/「知」 今井 豊茂 ※本イベントへの市川團十郎の出演は、ありません。
入場料:無料(事前申し込み不要)

Share

和樂web編集部

おすすめの記事

待ってました!十三代目市川團十郎白猿 襲名の胸中や、思い描く團十郎像をインタビュー!

和樂web編集部

変化を恐れず、柔軟に行動する。市川團十郎さんがいま新たに魅せる『若き日の信長』への思い

塚田史香

「喫茶去」を味わうなら、銀座、目黒の名店へ。

和樂web編集部

「鬼の如く黒く、恋の如く甘く、地獄の如く熱きコーヒー」文豪にも愛された現存最古の喫茶店、カフェー・パウリスタ

中村英里

人気記事ランキング

最新号紹介

※和樂本誌ならびに和樂webに関するお問い合わせはこちら
※小学館が雑誌『和樂』およびWEBサイト『和樂web』にて運営しているInstagramの公式アカウントは「@warakumagazine」のみになります。
和樂webのロゴや名称、公式アカウントの投稿を無断使用しプレゼント企画などを行っている類似アカウントがございますが、弊社とは一切関係ないのでご注意ください。
類似アカウントから不審なDM(プレゼント当選告知)などを受け取った際は、記載されたURLにはアクセスせずDM自体を削除していただくようお願いいたします。
また被害防止のため、同アカウントのブロックをお願いいたします。

関連メディア