ツバメと人との付き合いは、縄文・弥生時代から!?
日本には古くから生息していて、縄文・弥生時代にはすでに人里に巣をつくっていたと考えられています。江戸時代になると、浮世絵のモチーフとして、絵師が頻繁に描くようになりました。ツバメの巣がある家は「幸せが訪れる」と言われ、縁起が良くて商売繁盛、家庭円満の象徴として、人々から愛されていたようです。
ツバメはどこから来るの?
ツバメはフィリピンやベトナム、マレーシア、インドネシアなど遠く南の方から日本へとやって来ます。距離にすると、2000キロメートルから5000キロメートルにもなるとか! 驚きですね。
では、どうしてはるばる日本まで渡ってくるのでしょうか? ツバメの食べものは飛んでいる昆虫ですが、子育ての期間は、この昆虫が豊富な日本を好むからなのだそうです。ライバルとなる鳥がいないので、子どもに食べさせるのにも十分というわけですね。そのため春から秋までは日本で過ごし、冬になると昆虫がいなくなるので、再び暖かい国へと渡っていきます。
自宅に巣作りをしたら、その対策は?
ツバメは良いイメージがありますが、自宅に巣をつくられて、糞公害に困っているという声も聞きます。子育て中の親鳥たちは、ヒナからできる限り近い距離で過ごそうとするため、巣の近くでも糞をしてしまうそうです。そのため巣の下は糞だらけになってしまうことになります。対策としては、糞が落ちてくる場所へ、新聞紙や段ボールを置いておくと、床をきれいに保てます。こまめに取り換えることで、臭いによる被害も最小限に抑えられます。ちなみにツバメは、鳥獣保護管理法の保護対象になっている鳥です。卵やヒナがいる巣を許可無く撤去することは禁止されているため、原則として見守る必要があります。
実は筆者の家にも、ツバメが巣をつくったことがあって、糞対策には頭を悩ませました。けれども、ヒナの誕生や巣立つ様子が見られるのは、貴重な経験でした。
参考文献:『世界大百科』平凡社、『日本大百科全集』小学館
アイキャッチ:『藤に燕』歌川広重筆 colbase

