2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主人公・豊臣秀長とは?初陣と若き日の活躍を紐解く!
天下人となる兄の秀吉は、織田信長に仕えるまでの若い頃に何をしていたのか、良質な史料では確認できません。江戸時代に書かれた『絵本太閤記』などでは、若い頃の話が面白おかしく語られていますが、それらはかなり脚色されたものです。まして秀吉の弟・秀長となると、なんと34歳まで、良質な史料には全く登場しません。このため前半生の正確なところはわからないのですが、34歳の時点で、信長の有力な家臣になっていますので、早い時期から兄に従って、信長に仕えていたであろうことは推測できます。大河ドラマ『豊臣兄弟!』でも、いくつかの史料をもとに脚色して、秀長の若い頃が描かれるのでしょう。
そこで今回は、江戸時代に書かれた『前野(まえの)家文書 武功夜話(ぶこうやわ)』や、小瀬甫庵(おぜほあん)『太閤記(たいこうき)』などを参考にしつつ、歴史的事実と突き合わせながら、秀長の初陣や若き日の活躍を探ってみます。

