『源氏物語』の世界をガラスで融合させた截金。祈りの技法に込めた作家の決意とは【静嘉堂文庫美術館】
展覧会レビュー
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2024.12
24
静嘉堂@丸の内(静嘉堂文庫美術館、東京)で開かれている企画展「平安文学、いとをかし―国宝『源氏物語関屋澪標(みおつくし)図屏風』と王朝美のあゆみ」の展示室で、きらきらと光り輝く優美な文様が印象的なガラス作品に出逢った。作者は山本茜さん。1977年生まれの截金(きりかね)ガラス作家である。古美術や古典籍の収蔵を特色としているこの美術館で、現代作家の展示は初めてだという。この企画展でも、展示の中心は俵屋宗達の『源氏物語関屋澪標図屏風』などの古美術の名品と『和漢朗詠集』や『蜻蛉日記(かげろうにっき)』などの古典籍だった。
2024.11
18
春画で珍しい「女性上位」図! 中年女性の幽霊が「致したいの」と出る姿が可愛い/細見美術館「美しい春画」レポ後編【日本画家・木村了子のイケメン考察 】vol.5
世界で人気の「イケメン日本画家」木村了子さん。たくさんの展覧会に呼ばれ、2024年11月から台湾の展覧会にも出品する木村さんが、春画が集まる展覧会・後期展示を見に二度目の弾丸京都出張! 今回も熱いレポートを届けてくれました。
尚、画像は一部加工しております。作品の全体像を見るためにも、ぜひ現地に足をお運びください。
尚、画像は一部加工しております。作品の全体像を見るためにも、ぜひ現地に足をお運びください。
2024.07
23
日本美術は味や香りも楽しめる!? 三井記念美術館「五感であじわう日本の美術」
「五感であじわう日本の美術」と題された企画展が東京の三井記念美術館で開かれています。それを知って、「美術品は、目で愛でるだけではなく、味や香りも楽しめるのか!」と大きな興味を持ったつあおとまいこの二人は早速会場で鑑賞を始めました。載せた食べ物の美味しさを倍加させるような美しい食器、冷房がない時代に涼を取るのに素晴らしい効果を発揮したであろう滝の掛け軸、秋に吹く強い風を感じさせる襖絵などが並ぶ中で感じたのは、「日本美術には視覚以外の感覚を開いてくれる作品の何と多いことか!」ということでした。二人は心地よさを全身に感じながら、会場を巡り歩きます。
2024.07
19
小林一三が見いだした天才漆工・三砂良哉の技が光る『漆芸礼讃』逸翁美術館で開催
大正から昭和にかけて活躍した漆芸家の三砂良哉(みさごりょうさい)は、多くの作品を制作しましたが、世にその名を知られることはありませんでした。優美で高い技術を誇る作品の数々を、初めて大々的に取り上げる展覧会が開催されます。会場となる逸翁(いつおう)美術館は、阪急電鉄や宝塚歌劇を創設した実業家・小林一三(こばやしいちぞう)が収集した膨大な美術工芸品を所蔵していることで知られています。良哉の良き理解者だった一三の思いが込められた空間で、孤高の天才の作品を見るまたとない機会です。
2024.01
26
イギリスは子どもに日本文化をどう伝えている? ロンドンで開催中Japan: Myths to Manga展【Young V&A】
2023年にリニューアルオープンしたイギリス・ロンドンの子供博物館「Young V&A」で、初の企画展「Japan: Myths to Manga (日本:神話からマンガへ)」が、2024年9月8日まで開催されています。
2023.11
29
知られざる「床の間」の悲劇! 日本画家の死闘バトルが面白い【泉屋博古館東京】
あなたのお住まいに、床の間はありますか? ご自宅に床の間がなくても、旅館に泊まったりして掛け軸や壺が飾ってある床の間を見ると「日本の伝統、いいなあ」などと思う方もいるだろう。しかし、じつは大正デモクラシーの時代、床の間を激しく叩くガチ勢がいたらしい。なぜだ? 日本画に詳しい、泉屋博古館東京(せんおくはっこかんとうきょう)の主任学芸員・椎野晃史さんに聞いてみた。
尚、聞き手はオフィスの給湯室で抹茶をたてる現代ユニット「給湯流茶道(きゅうとうりゅうさどう)」。「給湯流」と表記させていただく。
尚、聞き手はオフィスの給湯室で抹茶をたてる現代ユニット「給湯流茶道(きゅうとうりゅうさどう)」。「給湯流」と表記させていただく。
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