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12,1月号2025.10.31発売

今こそ知りたい!千利休の『茶』と『美』

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柳川藩主の末裔が守り継ぐ、泊まれる国指定名勝「御花」で贅沢なひとときを

「柳川藩主の末裔が営むお屋敷で宿泊」そんな夢のような体験ができるとあって、ワクワクと共に少し緊張もしていた私。けれどもそんな心持ちは、フレンドリーで温かいスタッフのおもてなしで、自然と緩んでいきました。歴史ある建物からは威圧感などは微塵もなく、不思議なことに、まるで親戚の家に招かれたかのような居心地の良さを感じたのです。料亭旅館「柳川藩主立花邸 御花」での至福のひとときを、ご紹介します。
瓦谷登貴子

今年の夏も暑すぎる…江戸時代の熱中症対策、試してみる?

暑い。暑すぎる。こんなに暑くては、なにもやる気が起きない。帽子をかぶる、日傘を差す、水と塩分をこまめにとる、体を冷やす……世に聞く熱中症対策はどれも試してみたけれど、暑さには勝てそうにない。高温多湿な日本の夏は生き抜くだけでも精いっぱいだ。昔の人たちは、いったいこの暑さをどうやって乗り切っていたのだろう?

そこで見つけたのが、古の熱中症対策「香薷散(こうじゅさん)」。江戸の働く人びとを支えた、暑気払いに効果があるとされる薬である。もしかすると香薷散がこの夏を変えるかもしれない。
馬場紀衣

北斎が描いた“滝の絶景”、今も岐阜・栃木で見られるって知ってた? 【浮世絵と見比べる絶景タイムトリップ・諸国瀧廻り編】

あらゆる画題を精力的に描き、国内外のアーティストに刺激を与えた天才絵師・葛飾北斎の真骨頂のひとつが風景画。目にした景色をそのまま描くのではなく、1点にフォーカスしたり、構図を変えたりして、より魅力的な風景画として仕上げました。〝北斎の絶景画〟と今も残る〝リアル絶景〟の共演、第二弾は『諸国瀧廻り』で比べてみましょう。
和樂web編集部

Results are in! The most adorable Ukiyo-e animals, voted by our readers

A true genius, Kuwagata Keisai (鍬形蕙斎)—who debuted as a ukiyo-e (浮世絵 artist at the age of 15 under the name Kitao Masayoshi (北尾政美), a disciple of Kitao Shigemasa (北尾重政)—produced numerous actor portraits and illustrated books. In an Edo period filled with adorable animal paintings—Jakuchu (若冲)’s monkeys, Kuniyoshi (国芳)’s cats, and the puppies of Okyo (応挙) and Sengai (仙厓)—Kuwagata carved out a new artistic realm with his belief that ‘simple shapes are cute!’ His soft and whimsical Choju Ryakugashiki (鳥獣略画式) collection is brimming with charm. When we held a popularity poll on the WARAKU web Instagram, we received loads of votes and comments! Here we reveal the ranking results in this article as well ♡
お鶴さん

A must-see for retro lovers! Meiji-era english textbooks are just too cute ♡

Here’s a real treat for fans of all things retro: charming English textbooks from the Meiji period ♡ With nostalgic illustrations and delightfully old-fashioned phonetic spellings, these books are full of character. Take a look through and enjoy every last detail!
お鶴さん

春画は知のエンタメだった!東京・歌舞伎町春画展主催者が語る、江戸時代の知性とユーモア

あなたは、春画を古臭いエロ本だと思っていないだろうか? 実態は全然違う! じつは春画、江戸時代にはどんどん凝っていき、平安時代の和歌や、儒教をパロディー化したポエムが添えられるなど、知的なメディアに成長した。春画は男性のみならず、女性も楽しめるものだったという。

そんな春画の世界的なコレクターで、イギリス大英博物館の展覧会もサポートした浦上満(うらがみ みつる)さん。そして2025年夏なんと! ホストクラブなどを経営するSmappa!Group代表の手塚マキ(てづか まき)さんが、風俗店もたちならぶ歌舞伎町で浦上さんの春画コレクションの展示を企画している。さらに展覧会の会場構成を担当するのは、現代美術アーティスト、Chim↑Pom from Smappa!Groupの林靖高(はやし やすたか)さん。

こんな熱いコラボ企画はめったに生まれない! さっそく3人に、春画の知られざるパワーについて話をしてもらった。
給湯流茶道

天才絵師・北斎が描いた七里ヶ浜は今? 【浮世絵と見比べる絶景タイムトリップ・神奈川編】

アメリカ『LIFE』誌が1998年に発表した「この1000年で最も重要な功績を残した人物100人」に、日本人で唯一選ばれた葛飾北斎(かつしかほくさい 1760~1849年)。あらゆる画題を精力的に描き、国内外のアーティストに刺激を与えた北斎の真骨頂のひとつが、『冨嶽三十六景』や『諸国瀧廻り』などの風景画。目にした景色をそのまま描くのではなく、1点にフォーカスしたり、構図を変えたりして、より魅力的な風景画として仕上げました。〝北斎の絶景画〟と今も残る〝リアル絶景〟の共演! その第一弾は神奈川県の湘南「七里ガ浜」を見比べます。
和樂web編集部

細さもコシも一味違う!奈良・熊本・富山・徳島「手延べ素麺」名産地のこだわりをお取り寄せ♡【「そうめん」大研究・4】

手でよりをかけて麺を延ばしていく「手延べ」の技法は、中国から伝わったものが、日本で独自に発展しました。熟成時間を置きながら、何度もよりをかけられた麺は、細いのに弾力があり、口あたりはなめらか。手間がかかるのを承知の上で、麺づくりに励む各地のつくり手をご案内。地域性、こだわりの違いを知るのも楽しい!
和樂web編集部

夢二、五葉だけじゃない!自由奔放な“大正パブリッシング”の世界【SOMPO美術館】

自由奔放で、美しく、モダン。そんな"大正の出版文化"を体感できる展覧会が、東京・新宿のSOMPO美術館で開催中です。

夏目漱石の『吾輩ハ猫デアル』が紙媒体に初めて載ったのは、雑誌『ホトトギス』1905年1月号。同年10月には、単行本として刊行されました。続く時代を牽引したのは、自由主義や民主主義の風潮をもたらした大正デモクラシー。近代化・西洋化が進む中で、教員や看護師になるなど女性の社会進出が著しかったのもこの時代です。街を歩く洋装と和装のモダンガール。西洋音楽が親しまれ、パリなど欧州からもたらされたアール・ヌーヴォーやアール・デコなどのデザインが人々を喜ばせる中で、文学の世界では漱石などの才能が大きく花開いたのです。書籍は文化として大いに栄え、美しく凝った装幀の書籍やオシャレな挿絵が人々の暮らしを豊かにします。

東京・新宿のSOMPO美術館で開かれている企画展『大正イマジュリィの世界 デザインとイラストレーションの青春 1900s-1930s』を訪れたつあおとまいこの二人は、目を輝かせながら、当時生まれた出版物の数々を観察し始めました。
浮世離れマスターズ つあお&まいこ

「揖保乃糸」の聖地でしか味わえない!兵庫・たつの市の地元名店を訪ねて【「そうめん」大研究・3】

播州手延素麵「揖保乃糸」の地元、兵庫県たつの市。生産地の名店で「揖保乃糸」を食べてみました!
和樂web編集部

『光る君へ』の芸能考証も。薩摩琵琶奏者の友吉鶴心氏に聞く、琵琶の魅力と歴史

黒田直美

帯の色で味が変わる!?「揖保乃糸」全8種の魅力を徹底解説【「そうめん」大研究・2】

スーパーなどでもよく目にする播州手延素麺「揖保乃糸(いぼのいと)」。贈り物にも喜ばれる逸品ですが、実は1種類ではありません。
和樂web編集部

「精進」の真の意味とは?料理と心配りの関係【SHIHOの楽禅ライフ20】

禅について学びを深めるモデルのSHIHOさんによる連載企画「SHIHOの楽禅ライフ」。その中で、同連載の監修を担当する横山泰賢さん(日光山 禅昌寺住職)と「普段の暮らしの中にある禅」をテーマに語り合っていただいています。 今回のテーマは「食と禅」です。
連載 SHIHO

「揖保乃糸」の製造は1社じゃない? 生産量日本一、播州手延べ素麺の秘密に迫る【「そうめん」大研究・1】

手でよりをかけて麺を延ばしていく「手延べ」の技法は、中国から伝わったものが、日本で独自に発展しました。熟成時間を置きながら、何度もよりをかけられた麺は、細いのに弾力があり、口あたりはなめらか。手間がかかるのを承知の上で、麺づくりに励む各地のつくり手をご案内。地域性、こだわりの違いを知るのも楽しい!
和樂web編集部

現代美術作家・杉本博司、能を書く ──「昭和の終わりの記憶」を刻印する 杉本修羅能《巣鴨塚 ハルの便り》が東京・喜多能楽堂にて2025年8月15日上演

和樂web編集部

Why Japan’s classic counter-style restaurants are gaining popularity in Paris

ウエマツチヱ

The hidden history behind the fourth key rites of passage in Japanese culture Sawada Toko ‘Biso no Nippon: The history of dressing up’

Dressing up and adorning oneself with sparkling jewellery. There lies the human desire to be beautiful and to add colour to one's life. In our series 'Biso (美装) no Nippon: The History of dressing up', writer Sawada Toko traces the history of various ornaments and jewellery, and explores the mysteries behind the act of dressing up.
連載 Sawada Toko

信長も政宗も愛好者? 世界を虜にする「水石」がおもしろい! 阿部顕嵐が語る「あらん限りの歴史愛」vol.26

あなたは水石(すいせき)をご存じだろうか? 盆栽とセットで世界中で人気がある水石。かつて日本の家屋では床の間に水石を置き、屏風のそばに盆栽を飾っていたという。石が大好きな阿部顕嵐さんが、盆栽の巨匠で水石協会理事も兼任される小林國雄さんに話を聞いてきた。取材は2025年6月上旬に行った。
連載 阿部顕嵐

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